個人株主が100万人を超えるソフトバンクの株式。株主アンケートから分かった選ばれし理由
2024年10月に株式分割を実施したソフトバンク。2024年9月末時点で個人株主数は、100万人を超えました。多くの株主になぜ選ばれるのか、株主の皆さんへアンケート行いました。
- 調査時期
2024年12月6日~2024年12月31日 - 調査方法
オンラインによる回答 - 回答者数
31,337人
ソフトバンクの株式が選ばれる理由、第1位は配当金
ソフトバンクは、個人株主の拡大を目的に、2024年4月25日に株式分割および株主優待制度の新設を発表。2024年10月1日付で当社普通株式1株につき10株の割合で株式分割を実施しました。
分割前の2024年9月末時点の株主数は、2024年3月末から14万人増えて100万人を突破。個人株主の年齢構成は、40歳代以下が約34%と若年層の割合が増加しています。

ソフトバンク株式会社 2025年3月期 第2四半期 決算説明会より抜粋
こうした拡大を受け、100万人もの株主の皆さんが「なぜソフトバンクの株式を購入したのか」などのアンケートを実施。株式の購入理由の他、今後の株式の保有意向などの回答について解説していきます。
ソフトバンクの株式を購入した理由としては、「配当金」と「成長性」が年代問わず1位、2位を占めました。また、世代別の傾向では「株式優待」と「購入金額」が30代以下の若年層で上位にランクインする結果となりました。
① 安定的な配当金
利益の一部を株主に還元する配当金は、株の収益性に直結します。ソフトバンクでは年2回の支払いがあり、2024年度の予想を含め、ここ5年間は1株あたり年間8.6円と安定した配当利回りです※1。ソフトバンクの直近の株価は200円前後で推移していますので、配当利回りは4%※2を超えます。2018年の上場以来、高い水準の安定的な配当を継続していることが特長です。
② 成長戦略「Beyond Carrier」
ソフトバンクは通信キャリアのイメージが強いかもしれませんが、その枠を超え、情報・テクノロジー領域のさまざまな分野で挑戦し続けることを成長戦略の柱としています。例えば、Yahoo! JAPANやLINE、PayPayなどの生活に身近なサービスとのシナジーを生み出しています。また、AIが生み出す膨大なデータの処理やそれに伴う電力消費を支える次世代社会インフラの構築など、未来への投資も積極的に行っています。
③ 実用的な株主優待
ソフトバンクは株主優待を新設。PayPayマネーライト(1,000円分)※3を対象となる株主に進呈するというものです※4。登録ユーザーは6,700万人を超え、キャッシュレス決済サービスとして浸透しているPayPayで利用可能な電子マネーは、日々の生活で使える実用的な株主優待と言えます。
また、ソフトバンクの直近の株価約200円を基準に最低購入単位である1単元(100株)を2万円で取得すると、優待利回りは約5.0%になります。
④ 投資しやすい購入金額
2024年10月1日に株式を10分割したことにより、これまで以上に買いやすくなりました。例えば、1単元(100株)が分割前は20万円の場合、分割後は10分の1の2万円で買えることになります。若年層や投資初心者の方も購入しやすい水準となっています。
また、株式購入時期の回答結果からも、30代以下の株主の約49%が株式優待の新設および株式分割の発表後に株式を購入していることがわかります。
- ※1
2021年3月期~2024年3月期実績および2025年3月期予想。2024年10月1日を効力発生日として、普通株式1株につき10株の割合をもって株式分割を行っており、2024年10月1日以前の1株当たり配当金については当該株式分割調整後の数値
- ※2
2025年2月現在の配当金年間8.6円/株と仮定した場合となります。剰余金の配当についての基本方針はソフトバンクのウェブサイトをご参照ください。
- ※3
PayPayマネーライトは譲渡・請求書払い(税金以外)、PayPay/PayPayカード公式ストアでも利用可能です。出金や自治体への請求書払い(税金など)には利用できません。
- ※4
株主優待進呈条件(2024年10月1日時点) 当社普通株式を1年以上かつ100株以上保有の株主さまを対象とします。保有期間は3月31日※5から翌年3月31日※5までの間とし、初回は2025年3月31日※5から2026年3月31日※5までとします。※6
- ※5
当社株主名簿に記載または記録された日付であり、株式を取得した日等とは異なります。
- ※6
同一の株主番号で3月31日および9月30日最終の当社株主名簿に3回以上連続で記載または記録されている株主さまとします。
9割以上の方が継続保有を希望。さらなる買い増し意欲も
さらに、株式の保有意向について見てみましょう。「今保有している株式数を継続して保有を考えている」方が約60%、「さらに買い増しを考えている」方が約37%と、合計約97%もの方が株式の継続保有を希望されています。この結果は、短期的な売買ではなく、長期的な視点でソフトバンクの株式を保有したいと考える株主が多いことを示しています。
最後に、ソフトバンクに対するイメージとしては、「先進的」「チャレンジ精神」「成長性」など、ポジティブな言葉が上位となりました。
株主アンケートの結果はいかがでしたでしょうか。上場依頼の安定的な配当実績、事業の成長性への期待、生活に必要不可欠なインフラをもつ会社としての安定性、特に若年層の方々には実用的な株主優待や資金面での購入しやすさもソフトバンクの株式が選択される理由になっているようです。