オランダ海軍のフリゲート艦が長崎入港海自の護衛艦とも訓練
天野光一
オランダ海軍のフリゲート艦が長崎入港 海自の護衛艦とも訓練 [長崎県]:朝日新聞デジタル (asahi.com)
配信より
オランダ海軍のフリゲート艦トロンプ(6200トン)が長崎港に入港し、
13日に艦長や次期大使らが記者会見した。
来年で日蘭関係が425周年を迎えることから、
交流の窓口である出島のあった長崎への寄港が決まったという。
会見したヒルス・ベスホー・プルッフ次期大使は
「1600年のオランダ船の(大分県への)漂着後に始まった日蘭関係において、
長崎は重要な地なので、絆の確認に来ました」とあいさつ。
「日本は国際法を重視するという共通な価値観がある国なので今後も関係を強化したい」
と話した。
イヴォンヌ・ファン・ブーゼコム艦長は「長崎に来てわくわくしています。
出島に感銘をうけた。ちゃんぽんもおいしかった」と笑顔をみせた。
オランダ海軍の艦船の来日は、2021年に
英空母「クイーン・エリザベス」に随伴してフリゲート艦が来て以来。
近年、中国などを意識して、インド太平洋地域への関与姿勢を示しており、
3月にオランダを出港し、インド、ベトナム、韓国などを経由して長崎に入港した。
トロンプは、自衛隊のイージス艦の装備と同様の仕組みのレーダーを備えており、高度な防空能力がある。
長崎入港前には、九州西方で海上自衛隊の護衛艦と訓練。相互に艦載ヘリを着艦させるなどした。
長崎出航後はハワイ方面に向かい、29カ国が参加する多国籍演習リムパックに参加する。
トロンプは長崎入港前の7日、艦載ヘリが中国軍の戦闘機とヘリの接近を受けるなどした。
ブーゼコム艦長は
「中国の戦闘機はある程度の距離を保っていたが、ヘリは安全とはいえない距離まで迫ってきた」
と説明した。
(天野光一)