周南市で男性がクマに襲われけが 県は周辺地区に警戒呼びかけ

 

周南市で男性がクマに襲われけが 県は周辺地区に警戒呼びかけ|NHK 山口県のニュース

 

4日夜、周南市の山あいの路上で、40代の男性がクマに襲われ、頭や足にけがをしました。


山口県内でことしクマによる被害が出たのは先月(9月)に続いて2件目で、

 

県は周辺の地区に「クマ出没警報」を出して警戒を呼びかけています。

警察によりますと、4日午後10時半ごろ、周南市夜市の住民から

 

「家族がクマに襲われて出血している」と消防に通報がありました。


けがをしたのは40代の男性で、頭にひっかかれて裂けたような傷や、

 

左足の太ももにかまれた跡があり、病院に運ばれました。


命に別状はないということです。


男性は、自宅近くの山あいの道路をランニングしていたところ、突然、後ろから体長1メートルほどのクマに襲われたということです。


県は、この地域を含む周南市の徳山地区に「クマ出没警報」を出したほか、

 

クマを捕獲するためのおりも現場近くに新たに設置しました。


山口県内では今年度(令和6年度)、クマが目撃されるなどした件数が4日までに460件に上り、

 

過去最多となった昨年度をすでに上回っていて、

 

先月にも岩国市で70代の男性がクマに襲われて大けがをしています。


県や警察は、これからしばらくの間、クマが冬眠前にエサを求めて活動が活発になるとして、

 

▼1人で山に入らないことや

 

▼鈴やラジオで音を出すなどの対策を行い、

 

十分に注意するよう呼びかけています。

【近くに住む人は】
男性がクマに襲われた現場周辺は、山のふもとに位置し、住宅が点在しています。


近くに住む70代の男性は、

 

「夜遅くに男性の叫び声を聞き、明るくなって外に出ると、家の近くの道路に血の跡がありました。

 

山に入れなくなるのでとても困っています」

 

と話していました。


また、別の80代の男性は、

 

「このあたりはサルやイノシシは出ていましたが、まさかクマが出るとは思いませんでした。

 

夕方には出歩かないようにして用心したいです」

 

と話していました。