
中国地方ではコメの「概算金」の増額も
2024年産のコメについて、JAが集荷する際に農家に前払いする「概算金」を
昨年に比べて大幅に増額するケースが増えている。
主要銘柄のコシヒカリ1等米60キロは、昨年より4割近く上げるケースが目立ち、
6割引き上げたJAもある。新米の流通で店頭のコメ不足は解消に向かいそうだが、
高値になる公算が大きい。
【一覧】2024年産コシヒカリの概算金
中国地方では、JA全農ひろしま(広島市安佐南区)が1万7千円と36・7%(4560円)、
JA岡山(岡山市北区)は2万100円と63・4%(7800円)、
JAしまね(島根県松江市)は1万6800円と37・7%(4600円)それぞれ上げた。
金額を非公表としたJA山口県(山口市)も38・9%上げる。
概算金はコメの生産量や需給をみて各JAが決める。
コメは昨年の猛暑の影響で流通量が減るなどして全国的に品薄になり、需要が高まっている。
肥料や資材の価格が上昇して生産コストが膨らみ、JA側が農家に配慮した格好だ。
JA全農ひろしま米穀総合課は、概算金は不作だった03年以来の高い水準という。
「新米はしばらく高値で推移しながら、次第に落ち着くのでは」とみている。
中国新聞社
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