東大安田講堂を占拠 同世代の争いに嘆きの声も 警視庁150年 54/150
配信より
東大安田講堂を占拠 同世代の争いに嘆きの声も 警視庁150年 54/150(産経新聞) - Yahoo!ニュース
ベトナム戦争の反戦、昭和45年6月に控えた日米安全保障条約延長を背景に、学生運動は再び盛り上がり始める。牽引(けんいん)したのは戦後生まれのベビーブーム世代だ。43年1月、東京大学では無報酬のインターン制度を問題視した医学部学生がストライキに着手したが、大学側の処分に学生が反発。7月に東大全共闘が結成され、中核派などの過激派が介入し、学生らは本郷キャンパスの安田講堂に立てこもった。 44年1月18日、東大側の要請を受け、安田講堂を占拠する学生を排除するため、警視庁の機動隊約8500人が突入。学生らは投石用にはがした敷石、火炎瓶、鉄パイプで抵抗し、機動隊は放水と催涙ガスで応戦した。2日間の激しい攻防の末、約630人が逮捕され、双方に負傷者が出た。同年の東大入試は中止された。 この様子はテレビで中継され、同世代の東大の学生と機動隊員が争う姿に心を痛めた人も少なくなかった。放送作家の武田喜代子さんは44年3月の『自警』で「同じ日本人で、同じ世代、年頃の若者たちが、なぜこんなにも敵と味方に分かれて争わなければならないのか」と記した。 自警によると、警視庁防犯部は、過激化する学生らの行動を食い止めようと、摘発された学生の保護者らに書簡635通を送った。父母からの返信が相次ぎ、中には九州から警視庁を訪れる保護者もいたほどだった。
(大渡美咲)
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