孤立に近い状態が続く日御碕地区 道路復旧のめど立たず燃料供給などに住民から懸念の声も(島根・出雲市)
山陰中央テレビ配信より
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山陰中央テレビ
9日の大雨で県道が寸断し、車での往来ができず孤立に近い状態が続く出雲市大社町日御碕地区。
物資の搬入など、住民の生活を支援する動きが徐々に始まる一方、住民、長期化への不安を募らせています。
店員: 「お世話になりました」
住民: 「お肉がなかったから。(買い物ができる)安心感がありますね」
「ここに物があるうちに買っておかんとね」
車での往来ができず孤立に近い状態が続く出雲市大社町日御碕地区。
地区内の商店を7月11日取材班が訪れた際は、生鮮食料品を中心に品不足の状態でしたが12日、
4日ぶりに商品が届き近所の人が次々と買い物に訪れていました。
しかし、商品の仕入れは一苦労でした。
店員: 「運ぶのが大変だった。若い者にみんな手伝ってもらった」 出雲市内と日御碕地区を結ぶ県道は9日の崩落以降全面通行止めが続いていて、市内からトラックで運ばれてきた商品は、通行止めの場所から台車に積みかえて徒歩で通行可能なう回路で運ばれました。 また、教育面での支援も始まっています。
職員:
「繋がっていますか?」
教員:
「様子は分かった?」
生徒:
「はい」 地区のコミュニティセンターでパソコンに向かっているのは地区の中学生たちです。 地区からスクールバスで登校する小・中学生は合わせて22人いますが、道路崩壊で通学できなくなったため、12日から市教委の職員が地区に入り、学習をサポート。 オンライン授業の環境を整えたほか、学校からの課題をもとに個別指導を行いました。
出雲市教育委員会・河原史博係長:
「どうにか学びを止めないというところで学習の場を確保しました」
市教委は通学路の安全を確保するなどして、来週以降には学校に通えるよう準備を進める考えです。
生活の支援が進む一方で住民からはこんな声も…。
住民: 「この携行缶でガソリン20リットルです。さっき船に乗って買って帰り、車に給油した」
「この辺は持ち家の人が多いからゴミは畑に埋めたりしている」
11日地区の住民が集まり開かれた対策会議では、ガソリンなど燃料の供給やゴミの処理など
中長期的な問題を不安視する声が多く出たといいます。
県や市は道路が復旧するまでの間、海からの輸送など可能な手段を用いて対応したいとしています。
こうしたなか、島根県の丸山知事が道路崩落の現場を視察。
県の担当者から説明を受けながら歩いて通行できるう回路を通り、現地の状況を確認しました。
島根県・丸山知事:
「道路自体の本格復旧には長い期間を要することが考えられるので、地元の皆さんの状況を良く把握した上で、必要な対応を個別に空路・海路を活用して対応していきたい」
住民からは早期の道路復旧を希望する声も挙がる中、車で通行が可能になる時期のめどを問われると。
島根県・丸山知事:
「今どういうことが可能かを考えているので、今目標時期を設定できる段階ではない急がれているという客観情勢は十分に認識しているが、仮設でいつできるかを目途が立てられている状況ではない」
県は本格的な道路の復旧を前に片側交互通行ができる仮設道路を設ける考えを示していますが、
暫定的な措置を含め車両が通行できるようになるにはしばらく時間がかかりそうです。
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