自民党島根県連が6日、松江市内で県連大会を開いた。
4月の衆院島根1区補選で党公認候補が与野党対決に敗れ、組織の立て直しが急務となる中、
新会長に前幹事長の絲原徳康県議(76)=仁多選挙区、7期=を据える新体制がスタートした。
早ければ今秋に想定される次期衆院選での議席奪還に向けて結束を誓った。
【次期衆院選】錦織氏、次期衆院選への立候補断念 衆院島根1区補選で与野党対決敗北 自民党島根1区支部長を辞任
次期衆院選を巡っては、補選で敗れた元財務省中国財務局長の錦織功政氏(55)が立候補を断念。
新しい候補者選びは新体制の下で行われるが、
「政治とカネ」問題で党への逆風が続くだけに難航も予想される。
本年度の活動方針で、候補者が務める島根1区支部長の選任と組織体制の確立を掲げ、
党員の新規獲得による党勢拡大や党所属の市町村議会議員との連携強化なども盛り込んだ。
絲原新会長は補選を、派閥の政治資金パーティー裏金事件を受けた再発防止策や
政治改革への対応の遅さが党への逆風を大きくしたと分析。
会長就任のあいさつで「信頼回復に努め、山積する課題解決に向け、
粉骨砕身、まい進していく」と決意を語った。
会長を除く役員人事は、
幹事長に園山繁県議(67)=出雲選挙区、
6期=、
政調会長に山根成二県議(73)=雲南・飯石選挙区、
4期=
が就任。
総務会長には大屋俊弘県議(72)=浜田選挙区、
7期=
を再任した。
大会は県連所属の国会議員や県議、地域・職域支部の役員、
丸山達也知事ら来賓を含む約400人が出席した。
細田博之前衆院議長の死去に伴う衆院島根1区補選は
衆院3補選のうち唯一の与野党対決となった。
「保守王国」での議席死守に向けて党本部主導で選挙戦を展開したものの、
裏金事件の逆風を跳ね返せず、立憲民主党の亀井亜紀子氏(59)に約2万5千票差で敗れた。
自民は1996年の小選挙区制度導入以降、島根で初めて議席を失った。
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