IHI子会社の改ざん、エンジン燃費不正の台数増 排ガス規制逸脱も

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高橋豪

 

IHI子会社の改ざん、エンジン燃費不正の台数増 排ガス規制逸脱も:朝日新聞デジタル (asahi.com)

 

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IHI原動機新潟内燃機工場に検査に入る国土交通省の職員ら=2024年4月25日午前9時33分、新潟市東区

 

 重工大手IHIのエンジン製造子会社「IHI原動機」で燃費の測定データが改ざんされていた問題で、

 

同社は4日、社内調査の中間報告を国土交通省に提出した。

 

試運転で不正行為が確認されたエンジンは、当初公表していた台数から544台増えて

 

4905台だったことが判明した。

 

 IHI原動機は4月、2003年以降に出荷された国内外向けの船舶用、陸上用エンジンの8割で、

 

試運転で測る燃費データを実際の測定値より良く見せるなどしていたと公表。

 

今回調査対象を広げたことで、不正があった台数も上乗せされた。

 

 データの改ざんのほか、試運転で一部の燃料をメンテナンス用の管に流したり、

 

流量計そのものを細工したりして測定値を少なく見せる不正も行われていた。

 

 また、排ガスでの窒素酸化物の放出量を確認する試験でも、403台でデータが改ざんされていたことが新たに分かった。

 

このうち海外向けの4台では、海洋汚染防止法と国際海事機関が定める規制値を逸脱していた。

 

 国交省は4月下旬から、船舶…

 

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IHI子会社、エンジンの燃費データ改ざん 船舶・鉄道など4千台超

 

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高橋豪 角詠之

 

IHI子会社、エンジンの燃費データ改ざん 船舶・鉄道など4千台超:朝日新聞デジタル (asahi.com)

 

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エンジン製品の燃料消費率のデータ改ざんについて説明するIHIの盛田英夫副社長(中央)、子会社のIHI原動機の村角敬社長(左)ら=2024年4月24日、東京都江東区、田中奏子撮影

 

 重工大手IHIは24日、子会社が船舶用などのエンジンの燃費に関する測定データを改ざんしていたと発表した。

 

2工場で少なくとも20年以上にわたって不正が横行し、4361台での改ざんが確認されたという。

 

国土交通省は同日、IHIと子会社に対し、全容解明と再発防止策の策定をした上で、5月末までの報告を求めた。

 

 不正があったのは、エンジン製造の子会社「IHI原動機」の新潟内燃機工場(新潟市)と

 

太田工場(群馬県太田市)。

 

社内調査によると、2003年以降に出荷された国内外向けの船舶用と

 

陸上用のディーゼルエンジンやガスエンジン計5537台のうち4361台で

 

「燃料消費率」を実際の測定値より良く見せるなどしていた。