移行期ロシアの繊維産業
ソビエト軽工業の崩壊と再編

藤原克美/2012年10月

4000円(本体)/A5判上製280頁

http://www.shumpu.com/portfolio/412/ 配信より

装丁:矢萩多聞

ロシア経済史、繊維産業関係者、必備の書! 社会主義時代からソ連崩壊後の経済混乱期、1998年八月危機を経て現在に至る繊維産業の歴史と状況を詳細に分析し、ソビエト軽工業の崩壊と再編 の過程を総括する。

(ISBN 9784861103179)

目次│indexs
第Ⅰ部 ソビエト経済体制
第1章 ソビエト経済体制とソ連企業
第2章 ソ連における繊維産業
第Ⅱ部 移行期の繊維産業
第3章 移行不況
第4章 企業における調整
第5章 政府の産業政策
第6章 省の変容と企業結合
第7章 商社の出現
第Ⅲ部 八月危機後の再編過程
第8章 八月危機後の繊維産業
第9章 1998年破産法下の企業破産
第10章 八月危機後の企業再編
第11章 2000年代半ば以降の企業支配
第12章 繊維産業と2008年金融危機

著者│author
藤原克美(ふじわら・かつみ)
大阪外国語大学 外国語学部卒業。現在、大阪大学言語文化研究科准教授。

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「繊維のまち」に新駅で阪大も来た 箕面船場、知られざる苦悩も

有料記事ニュータウンのいま

滝坪潤一

 

「繊維のまち」に新駅で阪大も来た 箕面船場、知られざる苦悩も [大阪府]:朝日新聞デジタル (asahi.com)

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船場のまちに立つ3人の留学生。真後ろに見えるビルが大阪大学箕面キャンパス=2024年3月8日、大阪府箕面市船場東2丁目、滝坪潤一撮影
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 新駅ができる街に、新しい祭りができる。名前は「ノーボーダー・フェス」。世界各国の言語や音楽、遊び、ファッションを体験でき、多様性を楽しめる。大阪府箕面市大阪大学箕面キャンパスで30日に開かれる。

 企画を考えているのは留学生たちだ。

 

 ロシアから来ているソロキン・アレクサンドルさん(21)は、フェスでは「言語」のブースを担当。世界各国の動物の鳴き声を比べる案を考えている。宮崎駿さんのアニメを見て、自然に対する考え方に共感したというアレクサンドルさんは「生まれ育った場所は違っても、世界中に『人生』がある。だから共通点はあるはず。それを知って欲しい」と話す。

 

 その言葉に、鳥山明さんの漫画「Dr.スランプ」が好きなタイからの留学生、ニムキッティクン・ラダーさん(22)も「世界はすごい、と感じて欲しいですね」とうなずく。

 

 キャンパスには外国語学部のほか、50以上の国・地域からの留学生を受け入れている日本語日本文化教育センターがある。北大阪急行(北急)の延伸に伴い、箕面船場阪大前駅ができるのを見越して、2021年4月に市内の別の場所から移転してきた。

 

 ここ船場地区は、繊維卸企業が集まった商業団地で知られる。新駅誕生への道のりには、苦悩もあった。

 

「東洋一の商業団地」と呼ばれて