八雲に学ぶこと、檀ふみさんら語る 富山大ヘルン文庫100周年記念
佐藤美千代2024年5月9日 10時00分
https:/
「ヘルンさんから学ぶもの」と題したフォーラムで話す檀ふみさん(中央)ら
=2024年4月27日、富山市牛島町
明治時代の作家、小泉八雲(ラフカディオ・ハーン、1850〜1904)の蔵書を収めた、富山大の「ヘルン文庫」100周年を記念する催しが4月27日、富山市であった。
文庫の調査などに取り組む富山八雲会(中尾哲雄会長)が、俳優の檀ふみさんらを招き、作家の思想や作品について語り合った。
文庫は計2435冊の洋書と和漢書、手書き原稿。「怪談」など多くの作品を残し、日本の文化を世界に紹介した八雲の死後、譲渡先を家族が探していた。
開校に向け準備していた旧制富山高校(富山大の前身)が名乗りを上げ、同校の支援者で資産家の馬場はるが買い取り、1924年に寄贈。作家の愛称を冠してヘルン文庫と名づけられた。
催しでは、ひ孫で小泉八雲記念館(松江市)館長の小泉凡さんが講演した。
没後120年を迎えた八雲は世界各地で再評価され、
自然と共生する思考は現代のSDGs(持続可能な開発目標)にも通じる、と説いた。
「ヘルンさんから学ぶもの」と題した檀さんらとのフォーラムで小泉さんは、
コロナ禍やロシアによるウクライナ侵攻のような分断、戦争を八雲は予見していた、と述べた。
「作品からは分断ではなくつながりの感覚が得られる。人間中心で物を見ず、謙虚に、自然に畏怖(いふ)の念を持たなければならないことを作品から学ぶ時代なのかな」
と語った。
檀さんは、八雲の生涯を描いた40年前のドラマ「日本の面影」(NHK)で、妻・セツを演じた際の逸話を紹介した。
八雲役の米俳優、ジョージ・チャキリスさんは日本語が全く話せず、檀さんがつきっきりで助言したという。
「役柄と実生活がくっついて、濃密な時間を過ごしました。大変でしたが、素晴らしい結婚をしたセツみたいな気持ちを味わえ、忘れがたいです」
と振り返った。
(佐藤美千代)
有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「創価学会」新年会で「生粋の学会っ子」と紹介された大河主演女優
エンタメ 芸能 2015年01月24日
https:/
井上真央
祖母の代から信仰
3年前、井上が建てた1億円の豪邸を訪ねると、実母がこう話をする。
「私の母の代から創価学会に入っているし、私も娘も信仰しています。
今はドラマの撮影で忙しいので、昔のようには活動できていませんがね」
やはり、生粋の学会っ子であることは間違いなく、聖教新聞も購読しているという。
だが、なぜ創価学会は、このタイミングで彼女が会員であることを明らかにしたのか。
創価学会に詳しいジャーナリストの乙骨正生氏が解説する。
「もちろん、井上さんが大河ドラマの主役になったことも大いに関係あるが、
今年は4月に統一地方選があります。
創価学会は、新年勤行会で彼女の名前を出すことで、選挙で戦う会員たちの士気を高めるとともに、“大河ドラマに出ているあの井上さんも学会員なのです”
と票集めや勧誘の話の枕に使おうと考えているわけです」
『花燃ゆ』の初回は、16・7%という史上3番目の低視聴率。
これ以上、視聴率が下がれば、
この一件が学会内でより喧伝されることになるかもしれない。
週刊新潮 2015年1月22日号掲載
「ワイド特集 誘い文句と捨て台詞」より