県立置賜農業高校 バイオガス発電の過程で出た液体を肥料に
05月02日 16時30分
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家畜の排泄物を利用する「バイオガス発電」の過程でできた液体を肥料として田んぼにまく作業が2日、山形県立置賜農業高校で行われました。
生徒たちは通常の化学肥料と比べて稲の生育状況に違いが出るかどうか、今後、調べることにしています。
「バイオガス発電」は、家畜の排泄物などを発酵させてできたガスを燃やし発電する仕組みで、栄養を含んだ液体が残ります。
川西町にある山形県立置賜農業高校では地元の発電所から提供してもらった「バイオガス発電」の過程でできた液体を、3年前から肥料として田んぼにまいています。
2日は、1年生30人が見学する中、学校の敷地内にある広さ10アールの田んぼに専用の機械を使って液体をまく作業が行われました。
高校によりますと、去年、液体をまいた田んぼの稲は、通常の化学肥料と比べて生育状況に違いはなかったということで、この液体が有機肥料として活用できるかどうか継続的に調査を続けるということです。
生徒の1人は「稲の生育状況を観察して効果などを学んでいきたい」と話していました。
また、発電所の工藤和秀副社長は「授業を通して、『バイオガス発電』の液体が農業に活用できるということを生徒たちに学んでもらいたい」と話していました。
この田んぼでは今月下旬に田植えをして9月下旬以降に稲刈りをする予定だということです。