[山口県]春の叙勲、県内67人

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[山口県]春の叙勲、県内67人(山口新聞 電子版) - Yahoo!ニュース

 

山口新聞 電子版

左から亀田博さん、渡辺純忠さん

 

各界で功績のあった人をたたえる2024年春の叙勲の受章者が決まった。

 

県内の受章者は67人で、内訳は旭日章が中綬章1人、小綬章4人、双光章5人、単光章2人の計12人、瑞宝章が中綬章2人、小綬章10人、双光章22人、単光章21人の計55人。

 

発令は29日付。  

 

最年長は、下関市の元下関市長、亀田博さん(87)=旭日中綬章=と、元下関市副市長、吉川宗利さん(87)=瑞宝双光章=だった。  

 

県庁などで伝達式があり、天皇陛下拝謁(はいえつ)は5月10、14日に皇居で予定されている。 

 

■故郷発展へ長年尽力 旭日中綬章 元下関市長 亀田博さん  

「公のために尽くした功績ということで、大変ありがたい。ここまで私が来られたのは市民や議会、さまざまな関係者の力添えがあったおかげ」と感謝する。  

 

1959年に自治庁(現総務省)入り。徳島県副知事などを歴任し、86年8月から翌年10月にかけて消防大学校長として実践的な教育訓練体制を重視した教育環境づくりに力を注いだ。

 

退官後は出身地の下関に戻り、合併前の旧下関市の市長を91年4月から1期4年務め、2003年からは市議に転身。連続5回当選して正副議長も務め、昨年2月に勇退した。  

 

市長経験者が市議になるのは珍しいというが、故郷を良くしたいとの思いで市政に長年携わり続けた。

 

「下関は歴史と伝統のある街。人口が減る中だが、特色を出して他に負けないようにして、これからも発展させていってほしい」と願う。(下関市、87歳) 

 

■地方自治振興に奔走 旭日小綬章 元山口市長 渡辺純忠さん  

県職員、山口市の助役、市長として52年の長きにわたり地方自治の振興発展に尽くした。

 

「身に余る光栄。指導と力添えをいただいた先輩やお世話になった多くの方々のおかげ」と感謝する。  

 

2005年に合併で誕生した新しい山口市では、初代市長として4期16年にわたって市政運営に尽力。1市5町の合併後、21地域の地域交流センターを中心とした住民自治体制の確立など市民の一体感の醸成と行財政の確立に心血を注いだ。  

 

「真の地方自治は、現場を大切にする現場主義の下での住民自治の上に成り立つ」と振り返る。自身の経験から「地方の発展は住民自治の確立と現場主義を尊重することで成し遂げることができる」と語り、後輩たちに市民一体となっての県都づくりを期待。地方と山口市のさらなる発展を温かなまなざしで見守る。(山口市、79歳)

 

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