台湾、過去にも大規模地震が頻発 識者「能登半島地震と似ている」
配信より
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地震の影響で大きく傾いたビル(動画から)=台湾東部・花蓮で3日、TVBS・AP
3日午前にマグニチュード(M)7・7の地震が発生した台湾東部は、
海側のフィリピン海プレートと、大陸側のユーラシアプレートの境界付近に位置し、
過去にもたびたび大規模な地震に見舞われている。
【写真で見る】今にも倒れそうなほど大きく傾いたビル
台湾東部では2022年9月にM7・3、09年12月と18年2月にM6・7の地震が起きた。
今回震度6強を観測した花蓮(かれん)県では、18年2月の地震でビルがつぶれるなどして多数の死者が出ている。
日本政府の地震調査委員会で委員長を務める平田直・東京大名誉教授は
「1月の能登半島地震(M7・6)や16年4月の熊本地震(最大M7・3)より規模が大きい。相当な被害が出ているはずだ」
と懸念する。
気象庁によると、地震発生から約16分後の午前9時14分、沖縄県・与那国島で高さ30センチの津波を観測した。
香川大の金田義行特任教授(地震学)は「台湾東部も活断層が多く、沿岸部まで延びた活断層が動いたのだろう。
能登半島地震と似ている印象を受けた。沖合で(地盤が圧縮されて上下にずれる)逆断層地震が起きたため、
津波が発生したと考えられる」と分析した。
【大野友嘉子】