スペイン・ナバラ州訪問団が市長を表敬訪問されました
更新日:2024年3月19日更新
スペイン・ナバラ州訪問団が市長を表敬訪問されました - 山口市ウェブサイト (yamaguchi.lg.jp)
配信より
令和6年3月13日(水曜日)、山口県・ナバラ州姉妹提携締結20周年を記念して、スペイン・ナバラ州政府のアナ・オジョ・ウアルデ第二副首相をはじめとした、スペイン・ナバラ州訪問団の6人が市長を表敬訪問されました。
オジョ第二副首相は本市の姉妹都市であるナバラ州・パンプローナ市の出身で、現在、記憶・共存・外務・バスク語大臣を兼任されています。
山口とスペインの交流は、約500年前、ナバラ州出身のフランシスコ・サビエルに大内氏がキリスト教の布教を許可したことから始まり、昭和55年に本市は、ナバラ州の州都パンプローナ市と姉妹都市提携を結び、本年2月には姉妹都市提携44周年を迎えました。
訪問団をお迎えした市長は「東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会等におけるスペイン代表チームのホストタウンや、山口大学教育学部附属山口小学校とパンプローナ市のサン・ファン・デ・ラ・カデナ小学校との「英語を通じた学術連携パートナシップ協定」の締結など、姉妹都市の取り組みが進んでいる。今後も山口県と連携しながら相互交流をしっかりと進めていきたい」と述べました。
オジョ第二副首相は「40余年にわたる姉妹都市の歴史の中で起こったさまざまな事柄が地理的な距離を凌駕し、交流の中で相互利益をもたらしてきました。今後も共存、協業、調和をもたらす姉妹都市関係を進めていきたい」と述べられました。
オジョ第二副首相(左)と市長(右)
※市長が身に付けている赤いスカーフは、世界的に有名なパンプローナ市のサンフェルミン祭り(牛追い祭り)の際に参加者が着用する伝統衣装のひとつで、訪問団から贈られました。
歓談の様子
出席者による記念撮影
この内容に関する問い合わせ先
国際交流課 Tel 083-934-2725
(中略)
このページに関するお問い合わせ先
〒753-8650 山口市亀山町2番1号 山口総合支所 1階(市民相談室)、2階(広報担当、広聴担当・市民相談担当)
広報担当
Tel:083-934-2753 Fax:083-934-2643
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
日産撤退後も残った日本の「技術と心」 スペイン・バルセロナで進む電気自動車新プロジェクト
2024年01月15日 10時39分 公開
[産経新聞]
欧州でも有数の自動車産業があるスペイン。その中心地、バルセロナにかつてあった日本の大手自動車メーカー・日産の工場跡地を、電気自動車の新たな生産拠点として蘇らせようというプロジェクトが進んでいる。
プロジェクトの中枢にいるスペイン人技術者は、日産時代に培った技術と心を糧に、新たな時代へと踏み出そうとしている。
そこかしこに痕跡
昨年12月中旬、スペイン第2の都市バルセロナ中心部から自動車で数十分に位置する約30万平方メートルの広大な敷地。2年前まで、日産の一大生産拠点だった工場の跡地だ。
現在ではすべての生産ラインが停止し、当時の自動車部品が放置されたままの場所も。工場内のところどころには「NISSAN」のロゴが残り、往時をしのばせる。
「1998年から日産で働いた。素晴らしい経験だった」
こう語るのはリカルド・カロンジャ氏。約23年間、日産で働き、同工場で新たに始まるプロジェクト「D-Hub(ディーハブ)」ではエンジニアリングディレクターを務める。
新プロジェクトは、バルセロナにある2つの自動車メーカーQEV(キューイーブイ)とBtech(ビーテック)が、旧日産工場を利用して電気自動車の生産を始めようというもの。
この2社以外からの受注も目指しており、年間計約23万台の生産が可能なこの工場で、今年から順次スタートする見込みだ。
3000人の従業員
日産は欧州最初の生産拠点として1983年にバルセロナに進出したが、2021年12月に生産を停止。当時、日産は不採算事業などを整理し、構造改革の最中だった。
日産時代を振り返りながら新たなプロジェクトを説明するリカルド・カロンジャ氏=昨年12月14日、スペイン・バルセロナ(大泉晋之助撮影)
同工場では約3000人の従業員が勤務し、2万~3万人の関連雇用を生んだとされる。欧州ではドイツに次いで2番目の自動車生産台数を誇るスペイン。日産の撤退に反対するデモが起きるなど、スペイン国内でも注目のニュースとなった。
工場の買い手には中国企業が浮上したこともあったが、地元2社によるプロジェクトが受け継ぐことになった。約3千人の従業員のうち、約3分の1は引退、約3分の1は転職し、残りの3分の1が再稼働を見据えて待機中という。
中国企業と契約間近
カロンジャ氏は取材に対し、現在、中国の自動車メーカー・奇瑞汽車の小型セダン「チェリー」の生産開始に向けた交渉が成立間近なことを明かし、「決まればインパクトは大きい」と話した。
中国企業がプロジェクトの強力な後押しになるというのは少し複雑な気分にもなるが、日産の「血脈」も色濃く残る。Btechは、日産工場閉鎖直前まで生産されていたピックアップトラック「ナバラ」をベースにした車種を、D-Hubで手がける予定だ。
D-Hubでは、比較的少ない投資額で試験的に生産してみたいと考える企業など、国内外からの複数の発注にも対応していく方針。「日産時代からルノーやダイムラーと仕事をしてきた。(日産時代同様)オープンマインドなプロジェクトだ」とカロンジャ氏。
約40年前に上陸した日本の「技術と心」は、カタルーニャの地で息づいている。
(大泉晋之助)
copyright (c) Sankei Digital All rights reserved.