皇位継承「制度改正は待ったなし」 元宮内庁長官が危機感示す
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皇位継承「制度改正は待ったなし」 元宮内庁長官が危機感示す(毎日新聞) - Yahoo!ニュース
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「毎日・世論フォーラム」で講演する羽毛田信吾・元宮内庁長官=福岡市中央区で2024年3月15日、徳野仁子撮影
羽毛田信吾・元宮内庁長官が15日、福岡市であった毎日・世論フォーラム(毎日新聞社主催)で
「皇位継承論に思う」と題して講演した。
羽毛田氏は、安定的な皇位継承に向けた制度改正が進まない現状に
「改正に向かって具体的な動きを起こすことは待ったなしだ」と強い危機感を示した。
現在の皇室は17人で、うち12人が女性。未成年は秋篠宮家の長男悠仁さまのみで、65歳以上は7人となっている。
羽毛田氏は「皇室も一般社会と同様、少子高齢化の様相が色濃くなっている」と指摘。
女性皇族の婚姻による離脱などで今後、皇族の数が急激に減る可能性があるとして
「皇族の活動に非常に支障が生じ得ることになる」と強調した。
改正の方向性は、旧宮家の男系男子が養子縁組で皇族に復帰する案や、女性・女系天皇を認める案を例示。
ただ、「皇室に女性がいなくなれば、女系に広げる選択肢はそもそも成り立たなくなる」
として「今のうちから十分な論議を尽くして取りかかるべきだ」と国民的な議論を早急に進めるよう呼びかけた。
【野間口陽】
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