日伊首脳会談及びワーキング・ディナー

令和6年2月5日

 

英語版 (English)

 

日伊首脳会談及びワーキング・ディナー|外務省 (mofa.go.jp)

配信より

 

メローニ・イタリア首相と握手する岸田総理大臣

日伊首脳会談(写真提供:内閣広報室)

メローニ・イタリア首相と会談する岸田総理大臣

日伊首脳会談(写真提供:内閣広報室)

メローニ首相と共同記者発表に臨む岸田総理大臣

共同記者発表(写真提供:内閣広報室)

 

 2月5日、午後6時45分から約50分間、岸田文雄内閣総理大臣は、訪日中のジョルジャ・メローニ・イタリア共和国首相(H.E. Ms. Giorgia MELONI, President of the Council of Ministers of the Italian Republic)と会談を行うとともに、引き続き、午後8時05分から約55分間、ワーキング・ディナーを行ったところ、概要は以下のとおりです。

 

  1. 冒頭発言
     冒頭、岸田総理大臣から、メローニ首相の訪日を歓迎し、イタリアが議長を務める今年のG7の成功に向けて、また、近年の飛躍的な日伊関係の進展を更に推し進めるため、しっかり議論したい旨述べました。
    これに対し、メローニ首相から、昨年のG7日本議長年における成果をしっかりと引き継ぐと共に、二国間関係を一層促進させたい旨発言がありました。
  2. G7
     岸田総理大臣は、昨年のG7広島サミットでは、法の支配、G7を超えたパートナーとの関係強化という二つの視点に焦点を当てて議論を行い、ウクライナ情勢、核軍縮、インド太平洋、経済安全保障、AI、地球規模の課題等への対処において、G7の結束を示すことができた旨述べ、G7日本議長年の成果を説明しました。
     これに対して、メローニ首相から、昨年のG7議長国としての日本のリーダーシップを評価しつつ、本年のG7議長国であるイタリアとして、日本議長年の成果を踏まえた取組を継続したい旨を述べるとともに、イタリアとしての優先課題について説明がありました。
     岸田総理大臣は、本年のG7プーリア・サミットの成功に向け日本は協力を惜しまない旨述べ、両首脳は、引き続き緊密に協力していくことで一致しました。
  3. 二国間関係
     岸田総理大臣から、戦略的パートナーであるイタリアとの間で、各分野において具体的な協力案件が進展していることを評価しつつ、とりわけ防衛・安全保障分野においては、海軍種間の共同訓練や空母打撃群を含む艦艇の寄港に加え、日伊英による次期戦闘機の共同開発が計画どおり進んでいることを歓迎する旨述べました。両首脳は、共同開発の円滑な進展に向けて、一層努力していく点で一致しました。
     また、経済分野においては、本年4月の社会保障協定の発効や、半導体に関する協力等に触れつつ、経済関係の強化に官民一体となって取り組みたい旨述べました。
     メローニ首相からは、様々な分野において日伊関係が深化していることを歓迎しつつ、更なる関係強化に向けて、宇宙・科学技術を含む様々な分野で緊密に意思疎通していきたい旨述べました。
  4. 地域情勢及び国際社会の諸課題への対応
    (1)両首脳は、国際社会が直面する諸課題への対応において、グローバル・サウスと呼ばれる途上国・新興国とも協力することが極めて重要であるとの認識を共有しました。両首脳は、引き続きG7として、具体的な協力策を打ち出していくことで一致しました。
    (2)イスラエル・パレスチナ情勢に関し、両首脳は、ガザ地区の人道状況を改善することが極めて重要であるとの認識の下、昨年のG7の取組についても振り返りつつ、本年のイタリア議長下のG7においても、人質の即時解放、人道状況の改善、事態の沈静化に向けて努力を強化していくことで一致しました。
    (3)ロシアによるウクライナ侵略に関し、両首脳は、国際社会の対応を主導するG7の役割は極めて重要との認識を共有した上で、本年のイタリア議長下のG7においても、引き続き緊密に連携してくことで一致しました。
    (4)両首脳は、核・ミサイル問題や拉致問題を含む北朝鮮への対応や、中国を含む東アジア情勢についても意見交換を行い、G7の場を含めて緊密に連携していくことで一致しました。
    (5)人工知能(AI)に関し、岸田総理大臣は、イタリアがG7広島サミットの成果を引き継ぐとしていることを歓迎しました。両首脳は、安全、安心で、信頼できるAIの実現に向け、引き続きG7で主導していくことを確認しました。

関連リンク

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G7首脳会議、次回は6月13─15日に開催=イタリア首相

ロイター編集

 

 
G7首脳会議、次回は6月13─15日に開催=イタリア首相 | ロイター (reuters.com)
配信より
 

[ローマ 10日 ロイター] - 

 

イタリアのメローニ首相は10日、次回の主要7カ国(G7)首脳会議(サミット)は

 

6月13─15日に開催されるとソーシャルメディアで発表した。

 

イタリア南東部プーリア州のリゾート、ボルゴ・エグナツィアで開催される予定という。

 
 
 
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