東京・神奈川で震度4 津波なし 専門家“日頃の備え進めて”
2024年1月28日 11時17分 、NHK NEWS WEB 配信より
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28日午前9時前、東京23区や神奈川県などで震度4の揺れを観測する地震がありました。この地震による津波はありません。
目次
震源 東京湾の深さ80キロ マグニチュード4.8
「エレベーターが停止」の連絡も 復旧作業進める
震源 東京湾の深さ80キロ マグニチュード4.8
気象庁によりますと、28日午前8時59分ごろ、東京湾の深さ80キロを震源とするマグニチュード4.8の地震がありました。
この地震で震度4の揺れを
東京の
▽中央区
▽港区
▽品川区
▽渋谷区
▽練馬区
▽葛飾区
▽調布市
▽町田市
神奈川県の
▽横浜市鶴見区
▽横浜市神奈川区
▽横浜市保土ケ谷区
▽横浜市港北区
▽横浜市戸塚区
▽横浜市緑区
▽横浜市瀬谷区
▽川崎市川崎区で観測しました。
また、
震度3の揺れを東京と神奈川県、千葉県、埼玉県、群馬県、栃木県、茨城県の各地で観測しました。
このほか震度2や1の揺れを関東甲信越や伊豆諸島、静岡県、福島県、宮城県の広い範囲で観測しました。
この地震による津波はありません。
「エレベーターが停止」の連絡も 復旧作業進める
都内などでエレベーターを管理している企業「エレベータシステムズ」によりますと、午前10時半現在、震度4の揺れを観測した東京、神奈川県から「エレベーターが停止した」という連絡がマンションを中心に10件から20件ほど入っているため作業員が現場に向かって復旧作業を進めているということです。
会社によりますと震度4など、一定程度の揺れが観測されるとエレベーターは自動で停止することになっていて、人が閉じ込められたという情報は現時点で入っていないということです。
緊急停止した東海道新幹線車内では
地震発生後、停電し、緊急停止した東海道新幹線車内の様子を撮影した映像です。
撮影者によりますと、新幹線は午前9時ごろ、東京・品川駅と神奈川県の新横浜駅の間を走行中に突然停電し、速度を落としながら線路上に停車したということです。
地震の揺れについては停車したあとすぐにかすかな揺れを感じた程度だということです。
停電中は車両の出入り口付近の非常用の明かりだけがついていましたが、停車からおよそ10分後原因が地震であったことがアナウンスされたあと運転を再開したということです。
JR東日本 首都圏内の在来線は通常どおり運行
JR東日本によりますと、午前9時現在、首都圏内の在来線は通常どおり運行しているということです。
首都圏の私鉄各線と地下鉄 通常どおり運転
鉄道各社によりますと首都圏の私鉄各線と地下鉄は、今のところ通常どおり運転しているということです。
羽田空港 運航への影響なし
国土交通省の東京空港事務所によりますと、羽田空港ではこの地震による航空機の運航への影響はないということです。
警察・消防庁 これまでのところ被害の通報なし
警視庁によりますと、地震による被害の報告はこれまでのところ入っておらず、詳しい状況を確認しているということです。
また、東京消防庁によりますと、地震による被害の通報はこれまでのところ無いということです。
震度4の揺れを観測した横浜市と川崎市を管轄するそれぞれの消防によりますと、午前9時17分現在、地震による被害の通報や情報は入っていないということです。
地震メカニズムに詳しい専門家「首都圏でも地震が常に起きうる」
この地震について地震のメカニズムに詳しい東京大学の平田直名誉教授は「気象庁の発表した震源は東京湾だったが、その近くの千葉県北西部は比較的地震活動が活発な場所だ。今回は位置がやや西にずれていたことから震源が東京湾になった」と指摘しています。
そのうえで「今回は最大震度4だが、首都圏でもさらに強い揺れを伴う地震が常に起きうる。家具を固定するほか水や食料を備蓄をするなど、日頃の備えを進めて欲しい」と話しています。
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皇宮護衛官が技磨く「済寧館」 皇室守護の使命、極めた武道で士気高揚
1/28(日) 11:45 産経新聞 配信より
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産経新聞
皇宮護衛官らが皇族方や皇居などを守るための鍛錬を行う=16日、皇居・済寧館(吉沢智美撮影)
皇室の方々の護衛や、皇居などの警備を担う皇宮警察。その皇宮護衛官たちが、剣道や柔道、弓道などの武道に励む聖地が、皇居内にある武道場「済寧館(さいねいかん)」だ。140年以上の歴史を持つ施設を訪れると、そこには時代を超えて受け継がれる使命を胸に、日々、技を磨く強者たちの気迫があふれていた。
【地図でみる】皇居内にある武道場「済寧館」
■武道で間合い学ぶ
「ヤーッ」
竹刀を振る、威勢の良い掛け声が響く。冬のひんやりとした空気が満ちていた武道場に、次第に熱気が満ち始め、風に震えていた窓の音はかき消された。
「午前の2時間と午後の1時間は、ほぼ毎日訓練に充てている」。そう話す山中駿・皇宮巡査部長(33)は、剣道6段の猛者だ。技能向上のため、他の皇宮護衛官よりも多くの時間を鍛錬に費やす「特別訓練員」であると同時に、都道府県警察の機動隊のような役割である「特別警備隊」の一員として現場実務にも従事する。「剣道を通して体を鍛え、間合いを学んでいる。有事にはいつでも動けるように準備している」と胸を張る。
皇室の方々の護衛やテロ対策などの任務に当たる皇宮護衛官には、高度な身体能力に加え、武道の技術も求められる。そのため、皇宮警察では武道採用枠を設け、柔道や剣道の有段者で、大会で優秀な成績を収めた人材を少数精鋭で採用。同警察本部によると、過去5年の採用倍率は約10倍程度という狭き門だ。
山中氏の場合は5歳から剣道を習い、日本体育大在学中に関東学生剣道大会団体戦で優勝した経歴を持つ。「自分の特技を生かしながら、皇室守護という崇高な使命に向き合う皇宮護衛官は格好いいと思った」。それが、志望動機という。
■古詩に由来
《済済たる多士文王以て寧し》。「済寧館」の名称は、「多士済々」という四字熟語の由来でもあるこの中国の古詩の一節から引用されている。優れた人材が、数多くいる−。その名の通り、済寧館はまさに、国の象徴である天皇、そして皇室を守ることを任務とする数多の優れた人材が切磋琢磨(せっさたくま)する場なのだ。
その歴史は明治天皇の命により、明治16年、千代田区紀尾井町に竣工(しゅんこう)された旧施設に遡(さかのぼ)る。当初は宮内省(現・宮内庁)の剣・槍術の修練の場だったが、19年の皇宮警察署設置に伴い、皇宮警察官(現・皇宮護衛官)が武道の腕を磨く拠点となった。
時代とともに種目も多様化し、剣道・柔道・弓道の3種目が「済寧三道」と呼ばれるように。関東大震災による取り壊しなどを経て、皇居にある現在の済寧館は、昭和8年に完成した。
■「天覧」の誉れ
約215坪の敷地に建てられた高床式、純和風建築の武道場の中央上座には、天皇の「玉座(ぎょくざ)」が設けられている。済寧館の3文字が揮毫(きごう)された「扁額(へんがく)」は、明治期の皇族、有栖川宮熾仁親王の文字を欅板に模刻したもので、同家が確立した「有栖川流」と呼ばれる書体でつづられている。皇室の慶事や皇宮警察の節目の年には武道大会が催され、「天覧試合」などとして歴代の天皇がその雄姿を見守ってきた。
山中氏も、上皇さまのご即位30年を記念して平成31年に行われた天覧試合に出場。上皇ご夫妻がご覧になる中での熱戦は、「どの試合よりも緊張した。一生の宝物だと思う」と振り返る。昨年12月には、天皇、皇后両陛下が代替わり後初めて武道場に足を運ばれる機会もあった。
また、皇宮護衛官らは、全国の都道府県警察がしのぎを削る剣道大会にも参加している。山中氏は「護衛官全体の士気高揚のためにも、大会で良い成績を残せるように訓練に励みたい」と、歴史ある武道場の床を踏みしめ、今後の意気込みを語った。(吉沢智美)
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最終更新:1/28(日) 11:45 産経新聞
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石川 志賀町で大地震引き起こした活断層とは異なる断層確認
2024年1月28日 7時44分 、NHK NEWS WEB 配信より
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能登半島地震で震度7の揺れを観測した石川県志賀町で、大地震を引き起こした活断層とは異なる断層が確認されました。
2つの断層はほぼ同時にずれ動いたとみられ、調査した専門家は「見つかった断層はおよそ20キロ離れているが、大地震に付随して活動したとみられ、今後の防災を考えるうえで非常に重要な発見だ」と指摘しています。
名古屋大学の鈴木康弘教授らの研究グループは、能登半島地震で震度7を観測した志賀町の北部で地面の状況を調査しました。
それによりますと地面は
▽南東側が50センチ程度たわみながら隆起し
▽10センチから50センチ程度左側へずれている地点が5か所見つかりました。
隆起した範囲は富来川南岸断層に沿ってほぼ直線状に並んでいることなどから、地震によってずれ動いた断層が地表に表れたとみられるということです。
最大震度7の揺れを引き起こした地震は、能登半島北部の沿岸に伸びる活断層が広範囲にわたってずれ動いたとみられていますが、鈴木教授は南へおよそ20キロ離れた断層が大地震とほぼ同時にずれ動いた「大変珍しい現象だ」としています。
また、確認された断層は長さが3キロ以上あり、さらに河口付近が隆起していることから、断層が沖合へと続いている可能性があるということです。
鈴木教授は「見つかった断層は大地震に付随して活動したとみられ、今後の防災を考える上で非常に重要な発見だ」と指摘しています。