午後のおやつ「藤井王将に選んで欲しい」 昨年は羽生九段に選ばれたが…洋菓子店長の分析と入念な準備 その結果は?<王将戦第3局1日目>
配信
午後のおやつ「藤井王将に選んで欲しい」 昨年は羽生九段に選ばれたが…洋菓子店長の分析と入念な準備 その結果は?<王将戦第3局1日目>(山陰中央新報) - Yahoo!ニュース
![](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/t/amd-img/20240127-00000007-saninchuo-000-3-view.jpg?exp=10800)
午後のおやつで藤井聡太王将が頼んだ「朝摘み苺 いちご姫」(提供:日本将棋連盟)
「生クリーム大福は来るぞ。でも最初のおやつじゃないだろう」
「縁むすびおはぎも来るぞ。でもこれも最初には食べないかな」
【27、28日王将戦・さんべ荘】藤井聡太王将VS菅井竜也八段、2023年の王将戦も振り返る
大田対局で事前に両対局者が食べるおやつメニューを見せてもらった時、
記者はそう思った。日々の暮らしに溶け込み、なじみ深いおやつなので、
オーダーはあるだろうと予測した。
でも、いきなりはないだろうとも思った。
ところが27日初日の午前のおやつで早くも
藤井聡太王将(21)が「生クリーム大福」(大田市、御菓子司さつだや)、
菅井八段が「縁むすびおはぎ」(出雲市、大惣)を頼んだ。
大福は奥が深い。いちご大福のように、
一見、奇妙な組み合わせのようでも、包容力があって、味としてまとめてしまう。
親戚のおばさんの家のおはぎはどこもうまかった。
「うまいね、おばさん。今度、店でも出したら」というのは、意外にお世辞でもない。
素朴な伝統食ゆえに、かえって作り手の温かな心が伝わってくる。
午後のおやつは藤井王将が「朝摘み苺 いちご姫」(大田市、ガトー・サンマリノ)とアイスティー、
菅井八段は「生クリーム大福」(御菓子司さつだや)とホットコーヒーだった。
いちご姫はモンブラン。洋菓子にも物語がある。
「朝摘み苺 いちご姫」を提供したのは、地元の洋菓子店、ガトー・サンマリノ。
そういえば、昨年は羽生善治九段がこの店のおやつを選んでおり、
重富洋介店長は「今年は藤井王将に選んでほしい」と言っていた。
藤井王将が過去の棋戦で選んだおやつの特徴を調べ、
イチゴやキャラクター系を好む傾向をつかんだという。
今回の品は、イチゴに目を装飾して姫に見立て、
キャラクターに仕立てた。事前の入念な準備が実現したといえそうだ。
重富店長、おめでとうございます。
さて、盤面に戻ると、かなりのスローペースと言える。
対局者2人は事前に準備した局面になっただろうか。
【関連記事】