二階派、議員7人への寄付6533万円を不記載…還流分かとの問いには明確に答えず

​​​二階派、議員7人への寄付6533万円を不記載…還流分かとの問いには明確に答えず : 読売新聞 (yomiuri.co.jp)

 

 自民党派閥の政治資金規正法違反事件に関連し、 志帥

しすい 会(二階派)が、2020~22年に、7人の国会議員側に対し、計6533万円を寄付していたにもかかわらず、同派の政治資金収支報告書に記載していなかったことが分かった。

 

同派は18日付で総務省に収支報告書の訂正を届け出た。

 

 

記載がなかったのは、

 

▽二階俊博・元自民党幹事長側=1768万円

 

▽林幹雄・元幹事長代理側=1512万円

 

▽武田良太・元総務相側=1172万円など。

 

各議員が代表を務める資金管理団体に宛てた寄付として訂正された。

 

 二階派を巡っては、派閥の政治資金パーティー収入のうち、

 

販売ノルマを超えた分を所属議員側にキックバック(還流)し、収支報告書に記載していなかった疑いがある。

 

二階氏や同派事務総長の武田氏は19日、派閥の総会後に開いた記者会見で、

 

記載のなかった寄付が還流分かと問われると、

 

「(訂正した報告書を)ご覧になっていただきたい」と述べるのにとどめた。

 

このほか、同派の訂正後の報告書によると、20~22年のパーティー収入で、

 

1億3614万円分の記載漏れがあった。

 

20年時点での繰越額を7362万円増額するなどし、

 

収入総額の記載漏れは計2億1370万円だった。

 

 一方、二階氏が代表を務める資金管理団体も18日付で、収支報告書を訂正した。

 

派閥からの寄付を収入として計上するなど、収入の不記載だけで計5875万円あった。