安倍、二階、岸田の3派閥「解散」の異例事態 自民派閥半減へ
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安倍、二階、岸田の3派閥「解散」の異例事態 自民派閥半減へ(毎日新聞) - Yahoo!ニュース
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自民党安倍派の総会で頭を下げる(奥左から)世耕弘成前党参院幹事長、塩谷立座長、高木毅前党国対委員長=東京都千代田区の同党本部で2024年1月19日午後6時6分、竹内幹撮影
自民党最大派閥の清和政策研究会(安倍派)は19日、政治資金パーティーの裏金事件を受けて総会を開き、
同派を解散すると決めた。党内第5派閥の志帥会(二階派)も同日、解散方針を決定。
第4派閥の宏池会(岸田派)は昨年12月まで会長を務めた岸田文雄首相が18日、解散する方針を表明しており、
事件は関係者が立件された3派閥がそろって消滅する異例の事態に発展した。
自民には現在6派閥があり、今回の件で半減する。
安倍派総会は党本部で開催。座長の塩谷立元文部科学相は冒頭「国民や党関係者の信頼を裏切った」と陳謝した。
その後の記者会見で出席議員の大半が解散を主張したと説明。
解散は「断腸の思いだ」としつつ「新たにスタートするためには区切りをつけなければいけない」と語った。
衆院政治倫理審査会長を辞任する意向を示す一方、議員辞職は否定した。
二階派も東京都内で総会を開き、会長の二階俊博元幹事長が解散を提案、了承された。
二階氏は総会後の記者会見で「政治への信頼を取り戻すために志帥会を解散するという結論に至った」と発言。
自身の進退は「地元の同志とよく相談して決める」とした。
岸田首相は19日、岸田派について首相官邸で記者団に「解散する」と明言した。
18日の解散「検討」発言から踏み込んだ。岸田派は23日にも総会を開き解散を正式に決める。
首相は立件について「政治への信頼を損ねるものであり、極めて遺憾」と語った。
自民は政治的責任があると判断した安倍派などの派閥幹部を党則に基づいて処分する方針。
8段階ある処分のうち3番目に軽い「党の役職停止」とする案が浮上している。
党紀委員会を近く開いて最終判断する。
【遠藤修平、岡村崇】
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