東京は男子・駿台学園、女子・下北沢成徳ともに4強入り 春高バレー

山本 玲梶原 龍

春高バレー

 

東京は男子・駿台学園、女子・下北沢成徳ともに4強入り 春高バレー - 産経ニュース (sankei.com)

配信より

第2セット、スパイクを放つ駿台学園の亀岡聖成(3)=6日、東京体育館(酒井真大撮影)

 

第2セット、スパイクを放つ駿台学園の亀岡聖成(3)=6日、東京体育館(酒井真大撮影)

「ジャパネット杯 春の高校バレー」第76回全日本バレーボール高等学校選手権大会は6日、東京体育館(渋谷区)で3回戦と準々決勝が行われた。

 

都勢は、男子の駿台学園が3回戦で高川学園(山口)、準々決勝では橘(神奈川)を下し、準決勝進出。

 

女子の下北沢成徳も3回戦で進徳女(広島)、準々決勝は横浜隼人(神奈川)を破って、男女ともに4強入りを果たした。

駿台学園、準々決勝は圧倒

大会連覇と、全国高校総体に続く今年度の「2冠」を狙う駿台学園は、優勝候補同士の顔合わせとなった3回戦、大事な第1セットを落とす。しかし、続く第2セット、荒井のフェイントや高沢のクイックなどで得点し、流れを引き寄せる。第3セットは中盤以降相手を突き放し、勝利が決まると選手たちはコートに倒れこみ喜びを爆発させた。

 

準々決勝は相手を序盤から圧倒。セッター三宅綜がトスを左右に振り分け、三宅雄や秋本らが強烈なスパイクを放った。選手層の厚さも見せつけ、神奈川王者をストレートで退けた。

 

主将の亀岡は3回戦の高川学園戦について「チームとしてこの1試合に焦点を当ててきた。内容はいまいちだが、勝ててよかった」と安堵の表情を浮かべた。スパイクが光った荒井は4強入りに「少し実感はないが、うれしい。すごくいい舞台が整っているので、まずは楽しんで、絶対優勝したい」と意気込んだ。準決勝は7日、昇陽(大阪)と対戦する。(山本玲)

 

○駿台学園・梅川大介監督「高川学園との試合が選手たちのモチベーションで、この数カ月やってきたので、そこに勝ててほっとしている。(準決勝も)頑張ります」

 

第2セット、スパイクを放つ下北沢成徳の河俣心海(2)=6日、東京体育館(渡辺大樹撮影)

 

第2セット、スパイクを放つ下北沢成徳の河俣心海(2)=6日、東京体育館(渡辺大樹撮影)

下北沢成徳、対応力で逆転

昨年の全国高校総体、国体の優勝に続く「3冠」を狙う下北沢成徳は3回戦、主将、内沢の気迫あふれるレシーブやイェーモンミャの鋭いスパイク、相手の攻撃を阻むブロックなど、攻守にわたって抜け目ないプレーで相手に流れを渡すことなく着実に点を重ねて勝利した。

 

準々決勝もこの流れで突き進みたい下北沢成徳だが、「準備の甘さが出た」(内沢)。横浜隼人の迫力ある応援にものまれ、本来の突破力が発揮できず、先にセットポイントを取ったものの、デュースに持ち込まれて第1セットを落とす。

 

後がない下北沢成徳だが、伊藤崇博監督は「セットを落としたことで修正はできるだろう」と直接声をかけず、選手自らの対応力を信じた。選手らもこの期待に応え、ここから持ち前の「主体性」を発揮。河俣のスパイクや小山のサービスエースも決まり、攻撃力を取り戻すと第2、第3セットを奪い逆転勝利した。準決勝は7日、旭川実(北海道)と対戦する。

 

(梶原龍)

 

○下北沢成徳・伊藤崇博監督「やっぱり1本って大事で、流れが変わる。今日の教訓をいかして、次戦、しっかり5セット戦い抜ければと思う」

 

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