地震 県内で30人死亡 市町村別の被害 

 

地震 県内で30人死亡 市町村別の被害 |NHK 石川県のニュース

配信より

 

石川県によりますと、午後1時の時点で今回の地震による死者が県内であわせて30人確認されたということです。
これまでにわかっている被害を自治体ごとにお伝えします。

【輪島市】
輪島市では15人の死亡が確認されたということです。
消防によりますと、輪島市では家屋などの倒壊が25件確認され、このうち14件で中に人が閉じ込められている可能性があるということです。
消防が、救助にあたっています。
また、市立輪島病院によりますと、骨折したり、落ちてきたもので頭をけがしたりした人が複数、搬送されているということです。
輪島市の中心部、河井町で1日発生した火災は、午前中までにほぼ消し止められましたが、観光名所として知られる「朝市通り」の周辺の店舗や住宅などあわせて約200棟が焼けたとみられるということです。

【珠洲市】
珠洲市では6人の死亡が確認されました。
珠洲警察署によりますと倒壊した家屋に人が閉じ込められているという通報が相次いで寄せられているということで、警察や消防が状況の把握を急いでいます。
また、珠洲市総合病院には地震でけがをした人たちが相次いで運ばれているということです。
消防によりますと、珠洲市では家屋などの倒壊が53件確認されたということです。

【七尾市】
七尾市では、5人の死亡が確認されています。
公立能登総合病院によりますと、地震のあと断水が続いていて手術や透析ができなくなっていて、病院は県に給水車の支援を依頼し、2日中に到着する見込みとなっています。

【穴水町】
穴水町では2人の死亡が確認されました。
町の中心部にある商店街では、複数の住宅や店舗が倒壊するなどの被害を受けました。
2日、避難所から戻ってきた住民が割れたガラスなどの片づけに追われていたほか、消防が倒壊した住宅に取り残された人がいないか確認していました。

【志賀町】
志賀町では、90代の男性1人の死亡が確認されています。
徳田地区では、基礎部分から大きく崩れた住宅や屋根が完全に落ち、車や家の家具が潰されている住宅などが複数、確認されました。
この地区に住む大久保嘉信さん(80)は崩れた家の中に一時、取り残されたということですが、親戚が消防に通報し、救出されたということです。
富来地区でも複数の住宅で窓ガラスが割れたり屋根の瓦が崩れ落ちたりしているほか、基礎の部分から崩れた住宅の車庫もありました。
町立富来病院によりますと、現時点で建物の外壁や柱に大きな損傷は確認されていないものの、1日の地震発生時にスプリンクラーが作動して床が水浸しになっているということで、建物の中から水をかきだす作業にあたる人の姿がみられました。
また、この地区に住む男性の住宅では、屋根の瓦が落ちたほか、室内では棚に置いてあった食器などがすべて落ちて散乱しているということです。

【能登町】
能登町の特別養護老人ホーム「こすもす」の職員によりますと、地震の影響で入所者2人が頭に切り傷を負い、看護師の職員の手当てを受けたということです。
また、能登町では火災が起きました。
火は消し止められましたが、住宅など20棟が焼けたとみられるということです。

【羽咋市】
羽咋市では、70代の男性1人の死亡が確認されています。
男性は倒壊した家屋の下敷きになったということです。

【金沢市】
金沢市でも被害が出ています。
金沢市田上新町では、住宅地の斜面が崩れ、3軒の民家が傾くなどの被害が出ていて、2日午前、市の職員が現場で状況を調べていました。
市の職員によりますと、周囲の道路は通行止めにしているということです。

このほか小松市では80代の女性、野々市市では10歳未満の女の子が軽いけがをしたということです。