「あいつだけは許さん」...?“次の総理”有力と言われる上川陽子法相を“裏金問題絡み”でマークする「検察の理屈」

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「あいつだけは許さん」...?“次の総理”有力と言われる上川陽子法相を“裏金問題絡み”でマークする「検察の理屈」(現代ビジネス) - Yahoo!ニュース

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現代ビジネス

浮かび上がる因縁

物怖じしない性格が評価される上川外相 Photo by gettyimages

 

大物政治家の逮捕も囁かれる「自民党裏金問題」。

 

その捜査を進める東京地検特捜部にマークされている政治家がいる。上川陽子外相だ。 

 

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次期首相の呼び声高い上川外相と検察の間には、実は浅からぬ因縁がある。自民党中堅議員が解説する。  

 

「上川さんは安倍政権で法務大臣を務めていた'17年に、

 

当時法務省刑事局長だった林眞琴氏と法務省内の組織改編をめぐって対立。

 

結果、上川さんは林氏を名古屋高検検事長に転出させたのです。  

 

法務省ナンバー2の刑事局長から名古屋の高検検事長への転出はかなり違和感のある人事。

 

のちに林氏は検事総長になりましたが、林氏を慕っていた部下たちはこのときの強引な人事に激怒していました」  

 

加えて上川氏は菅政権時代にも、検察官の定年延長について、一度廃案になった改正案を再検討すると表明。

 

検察に最も厳しい政治家のひとりと目されてきたが、いま、裏金問題の捜査に強い影響力を持つ森本宏・最高検刑事部長は、上川法相の強引な手法を目の当たりにした一人だ。  

 

「『上川時代』を知っている検察関係者からすれば、彼女は組織の秩序に手を突っ込んでくる厄介者。首相になれば、再度検察改革に手を付けるという懸念が内部にはある。そこで、裏金問題に絡めて上川さんの周辺調査を特に入念に進めているようだ。何か出てくれば、首相の座も危うくなるからね」(同前)  

 

現状上川氏の致命傷となる情報は何も出てきてはいないが、包囲網は少しずつ狭まっている。  

 

「上川外相が所属する岸田派にも3年間で2000万円余りの不記載の疑いが浮上しています。万一岸田派の有力議員にこのカネが流れていたりすれば、次の首相を岸田派から出すことは難しくなるかもしれない」(全国紙政治部記者)  

 

裏金問題の裏で繰り広げられる攻防。軍配が上がるのはどちらか。  

 

「週刊現代」2023年12月30日・1月6日合併号より

週刊現代(講談社)

 

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