釜山を歩いた3外相、和やかムード演出の成果は 4年ぶり日中韓会談

配信より

 

釜山を歩いた3外相、和やかムード演出の成果は 4年ぶり日中韓会談(朝日新聞デジタル) - Yahoo!ニュース

配信より

 

朝日新聞デジタル

日中韓外相会談の会場に向かって海岸沿いを散歩しながら写真撮影に応じる上川陽子外相(左から)、韓国の朴振外相、中国の王毅政治局員兼外相=2023年11月26日、韓国・釜山、太田成美撮影

 

 4年ぶりに開催された日中韓外相会談は、懸念を抱える3カ国が対話の軌道へ戻りつつあることは示した。

 

ただ、接近する日韓と中国との間の溝はなお深く、次の首脳会談の時期も合意できなかった。

 

3カ国をとりまく国際情勢も、関係を難しくしている。

 

  【写真】日中韓外相会談の前に昼食会に臨む上川陽子外相、韓国の朴振(パクチン)外相、中国の王毅(ワンイー)政治局員兼外相(左から)=2023年11月26日、韓国・釜山、外務省提供  

 

韓国・釜山の人気のビーチリゾート、海雲台(ヘウンデ)。ホテルで昼食会を終えた日中韓の外相は、次の会談の舞台となる会議場まで約10分の道のりを歩いて向かった。

 

道中、韓国の朴振(パクチン)外相が英語で名所の説明をしたり3人で記念撮影をしたりする光景もあった。

 

韓国外交省関係者も戸惑う、「予定外の散歩」で、和やかさを演出した。  

 

問題を抱えながらも、日中韓の対話プロセスを再稼働することで3カ国の思惑は一致している。  

 

日本は米韓との連携を深める一方、懸案を抱える中国とも対話を重視する外交方針を掲げる。「中国からしたら、日本の米国依存度が高まるほど交渉相手が米国だけになる。日本は中国と米国の間をうまく揺れ動かないといけない」(外務省幹部)との考えからだ。  

 

「3カ国は離れられない隣国だ。復元と正常化の道を進むようになったことは意義深い」。朴氏は4年ぶりの会談開催の意義を強調した。その上で、「3カ国の協力を安定的かつ持続可能な形で発展させられるよう、より制度化していくことが重要」と訴えた。 

 

韓国の尹錫悦(ユンソンニョル)政権は昨年5月の発足直後から、対北朝鮮を念頭に、日米韓の安全保障協力の強化を推進してきた。一方で、中国側が米国との連携を「間違った判断」と述べるなど、中国との関係は時にぎくしゃくすることもあった。

朝日新聞社

 

【関連記事】