安倍元首相地盤の山口県長門市長選、昭恵さん「私は関わらない」 自民分裂で憶測呼ぶ
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安倍元首相地盤の山口県長門市長選、昭恵さん「私は関わらない」 自民分裂で憶測呼ぶ(中国新聞デジタル) - Yahoo!ニュース
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シンポジウムで意見交換する昭恵さん。終了後、報道陣に「これからは私ができることをしたいし、油谷に少しずつ住みたい」と話した
故安倍晋三元首相が地盤とした山口県長門市で、市長選(11月12日告示、19日投開票)を巡り、
安倍氏の妻昭恵さんの言動が関心を呼んでいる。
市長選は、ともに自民党系無所属の現職と新人が立候補を準備し、
党分裂選挙の見通し。党は新人を推薦するも、
昭恵さんは選挙戦に「ノータッチ」を強調する。
【写真】「今までと違って時間もできるので度々、地元に帰ってみなさんの声を聞きたい」。首相辞任後初めて長門市に戻り、支援者を前にマイクを握る安倍氏。後方は昭恵さん
■「動かないということは現職の応援に回ったも同じ」
22日、海洋環境を守る取り組みに関するシンポジウムが同市油谷であった。
基調講演で米国の巨大財閥、ロックフェラー家の当主たちが登壇。
シンポを企画した昭恵さんによると、約5年前に山口県訪問を依頼し、実現したという。
壇上にはコメンテーターとして昭恵さんと再選を期す江原達也市長(60)が並んだ。
2人は笑顔も交わし、関係は良好と来場者に映る。江原氏は安倍氏と懇意だった。
終了後、報道陣に囲まれた昭恵さんは市長選について
「私は、まったく、どちらも関わりません」と笑った。
一方、新人で元市教育部長の南野佳子氏(60)は自民、公明、連合山口が推薦する。
自民党県連幹部は「昭恵さんが動かないということは現職の応援に回ったも同じでは」。
南野氏陣営の幹部も「安倍さんは自民の推薦、公認候補をしっかりやれという人だったが…」と不満を口にする。
安倍氏の墓参のため21日夜から22日朝まで同市に滞在した
自民党の萩生田光一政調会長(安倍派)も南野氏を激励することはなかった。
前回2019年の市長選は自民、公明が推薦した当時の現職が、新人だった江原氏に惜敗した。
衆院山口4区(下関市、長門市)選出だった安倍氏は現職の選対に秘書を投入。
安倍氏の元秘書の下関市長も現職の応援に駆け付けた。
対する江原氏も父の代から安倍氏の有力支援者。
昭恵さんは静観したという。
■「焼け火箸を握らされたようだ」
ただ今回、昭恵さんの立場は違う。
「安倍氏後継」として国政に送り出した
吉田真次氏(山口4区)の後援会長を務めている。
その吉田氏の立ち位置も微妙だ。
次の衆院選は区割り変更で長門市は新3区に入る。
吉田氏は新3区の立候補予定者となる党支部長を、
安倍氏とライバル関係だった林芳正前外相(山口3区)と争い、敗れた。
市長選で林氏は南野氏を全面支援。
吉田氏は会合で南野氏を応援する一方、
林氏のように南野氏との2連ポスターを作製するのは、控えたという。
南野氏陣営の関係者は「安倍後援会で特に結束が強かった、
江原氏寄りの婦人部メンバーの反発を恐れたのだろう」とみる。
林氏の支援者は「結局は安倍さん側の丼の中の話。焼け火箸を握らされたようだ。
どっちが負けても、文句は林に回ってくる」と懸念する。
祖父の代から安倍家を支援する市議の一人は
「2年、3年で林さん支持とはならない。
母も、旅費を出すから信千世さんの選挙を手伝いに行けと言っている」。
次の衆院選で地元新3区の林氏ではなく、
安倍氏のおいで新2区に立つ予定の現職岸信千世氏の応援に注力するかどうか思案する。
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