揺らぐ細田氏支援体制 再入院で地元会合延期 支持者、高まる不信感

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揺らぐ細田氏支援体制 再入院で地元会合延期 支持者、高まる不信感(山陰中央新報) - Yahoo!ニュース

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23日に開かれた会合に臨む自民党島根県第1選挙区支部の県議。細田博之衆院議員の支援に対し、難色を示す意見が相次いだ=松江市殿町、島根県議会

 

体調不良で衆院議長を辞任した細田博之衆院議員(79)=島根1区、11期=の支援体制が揺らいでいる。

 

自ら辞任の理由などを説明する予定だった28日の地元会合は再入院で延期となり、

 

自民党所属県議や支持者は体調を不安視。地元への説明の遅れも重なって不信感を募らせる。

 

細田氏が意欲を示す次期衆院選の立候補への支援は困難との意見が相次ぎ、

 

理解を得るハードルは高くなっている。

 

  島根に注がれる厳しい視線

 

「島根の自民党の姿勢が問われる」-。23日夕、県議会第1会派の自民党議員連盟(15人)が

 

松江市内で開いた総会で細田氏への厳しい声が飛び交った。  

 

同日昼の自民島根県第1選挙支部の会合で再入院が伝えられ、

28日に松江市内で予定した地元会合の延期を決定。

 

議長辞任に続いて再入院の詳細が地元に知らされず、

「(支援から)引かせてもらう」と選挙対策本部の役職を退くことを示唆する発言もあった。  

 

不信感は支持者にも広がる。細田氏は13日に東京都内で記者会見し、

世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との関係やセクハラ疑惑を否定したものの、

説明責任を果たしていないとの批判が県議に届く。  

 

自民島根県連掛合支部の影山喜文支部長は

「議長まで務められたのでよいタイミングで交代してはという意見が党員から出ている。

(体調不安がある中)選挙になったらどうお願いをしたらいいのか」と嘆息。

 

複数の地域支部には「党員を辞める」との声が寄せられ、

 

1区選対本部の五百川純寿本部長代行は

「客観的に見て、これまで通り支援できるかというと相当厳しい状況だ」と漏らす。

 

▼「本人が決めること」  

県連は7月、細田氏を含む現職3人の次回選挙での擁立を最高決議機関の県連大会で確認。

 

県連規約によれば、決定を変えるには国会議員や県議らでつくる選挙対策委員会を開くなどして、

 

新たな動議を決議する必要がある。  

 

県議や支持者の不信感が高まる一方、細田氏が官房長官や党幹事長など要職を歴任し、

 

中山間地域や離島対策の議員立法の成立などで地元に貢献してきたことから、

 

複数の県議は「強引な手段を取ることは望ましくない」と慎重な姿勢を示す。  

 

島根町支部の石橋梶広支部長は「支える側としては県連の決定に従うだけで何とも言えない。次の選挙のことはご本人が決められる」と言葉少なだ。 

 

▼進展なく「様子見」  関係者によると、細田氏は23日に東京都内の病院に入院。開会中の臨時国会は欠席が続く。  

 

長年、細田氏を支える県連の細田重雄会長は県議や支持者から厳しい声があることは承知しているとしつつ、

 

「一日も早く退院して体調を整え、国会に出席されることが一番の願い。選挙のことはその後だ」と強調する。

 

 一方、細田氏自らの説明を求める声は根強い。

 

地元会合の延期を決めた23日の支部の会合後、

 

1区選対本部の山根成二副本部長は

 

「不安や不満を持つ支援者に説明しようにも一番最初の必要条件が整わない」とくぎを刺した。  

 

県連の絲原徳康幹事長は27日、松江市内で細田会長と協議。

 

県議や支持者の厳しい現状認識を伝えたものの、地元会合の開催時期を含めて進展はなく、終了後、

 

「体調が分からず、様子見の段階。まだ何も決まっていない」と表情を曇らせた。

 

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