松江 島根原発の重大事故を想定し5キロ圏内の住民の避難訓練
松江 島根原発の重大事故を想定し5キロ圏内の住民の避難訓練|NHK 島根県のニュース
配信より
松江市の島根原子力発電所で重大事故が起きたことを想定し、原発から5キロ圏内の地区の住民たちを対象にした避難訓練が行われました。
訓練には、島根原発から5キロ圏内に位置する松江市鹿島町の住民およそ20人が参加しました。
島根原発で重大事故が発生したことを知らせる防災無線が流れると、住民たちは地区にある集会所で、松江市の担当者から原発事故の際に甲状腺の被ばくを抑える「安定ヨウ素剤」を受け取りました。
そして、県の避難計画で定められた手順に従って用意されたバスに乗り込んだほか、ふだんは車いすを利用している住民もほかの人の助けをかりながら専用の車に乗り込み、万が一の際の避難の手順を確認していました。
中国電力は来年8月に島根原発2号機の再稼働を目指していて、住民の避難計画の実効性を高めることが急務になっています。
参加した住民は「訓練ではスムーズに避難することができたのでよかったです。万が一に備えて貴重品などをまとめてバッグに入れておき、避難しやすいようにしています」と話していました。
松江市防災部の安部俊一 部長は「今回の訓練は住民の混乱もなく、スムーズにできたと思う。こういった訓練を積み重ねて万が一に備えていきたい」と話していました。