上皇后さま89歳に、外出機会少しずつ…上皇さまと朝夕に散策・朝食後には本の音読
配信より
上皇后さま89歳に、外出機会少しずつ…上皇さまと朝夕に散策・朝食後には本の音読(読売新聞オンライン) - Yahoo!ニュース
手をつないで赤坂御用地を散策される上皇ご夫妻(6日、東京・元赤坂で)=宮内庁提供
上皇后美智子さまは20日、89歳の誕生日を迎えられた。5月にコロナ禍による行動制限が緩和され、地方も含めて外出機会を少しずつ増やされている。
宮内庁によると、5月には上皇さまと4年ぶりに京都、奈良を訪問。皇室ゆかりの寺院を巡り、久しぶりの古都を楽しまれた。
8月には長野県軽井沢町で静養された。戦後に満州(現中国東北部)からの引き揚げ者が開拓した大日向地区に足を運び、苦難の歴史に耐えた人々に思いを寄せられた。
お住まいの仙洞(せんとう)御所(東京・元赤坂)では、上皇さまと朝夕の散策のほか、朝食後の本の音読を続けられている。
今も読書に親しみ、最近は「収容所(ラーゲリ)から来た遺書」(辺見じゅん著)や「津田梅子 科学への道、大学の夢」(古川安著)を取り寄せられた。
体調面では、昨年8月に右膝下の静脈に血栓ができる深部静脈血栓症と診断されたが、運動や水分摂取を行うことで症状は落ち着いている。毎日午後に微熱が出る症状は3年以上続いている。心不全の診断指標となる血中のBNP値は今も正常値を超えている。
常に上皇さまのことを第一に考え、細やかに支えられている。ただ、最近は上皇后さまの体力の低下が進み、上皇さまがしばしば「大丈夫?」と声をかけて体調を案じられている。
20日の誕生日の関連行事は、昨年同様に簡素な形を取りつつ、参加人数を少し増やす。