想定は「紀伊半島で通常と異なる地殻変動観測」 気象庁が南海トラフ地震訓練実施

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想定は「紀伊半島で通常と異なる地殻変動観測」 気象庁が南海トラフ地震訓練実施(TBS NEWS DIG Powered by JNN) - Yahoo!ニュース

 

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南海トラフ地震の発生が想定されているエリアのうち、紀伊半島の地下で通常とは異なる動きが観測されたとの想定で、気象庁はきょう、この地殻変動が巨大地震の発生に結びつく可能性がないか、臨時に地震の研究者らを集めて評価・検討してもらう訓練を行いました。 きょうの訓練は、紀伊半島に位置する和歌山県串本町と三重県熊野市に設置された「ひずみ計」と呼ばれる観測機器が、いずれも午後1時頃から地下で通常とは異なる動きを捉えたとの想定で行われました。 これらの現象について、気象庁は、南海トラフ地震の発生が想定されているエリア=想定震源域内の海のプレートと陸のプレートとの境界で、通常とは異なる「ゆっくりすべり」と呼ばれる地殻変動が発生している可能性があるとして、地震の研究者6人などからなる「南海トラフ地震評価検討会」を臨時に開催しました。 評価検討会では、平田直会長らが、気象庁やほかの研究機関から集められた最新のデータをもとに、今回観測された地殻変動が南海トラフ巨大地震の発生に結びつく可能性がないか、評価・検討を行いました。 南海トラフ地震の想定震源域でマグニチュード7程度の地震や異常な現象が観測された場合、気象庁は「南海トラフ地震臨時情報」を発表し、同時に臨時の評価検討会を開催して、観測された地震や現象が南海トラフ巨大地震の発生に結びつく可能性がないか、調べることにしています。 「南海トラフ地震臨時情報」は、4年前の2019年5月に運用を開始して以来、まだ1回も発表されたことがなく、気象庁は、情報発表の手順などを確認する訓練を定期的に実施しています。

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