細田氏支援確認も残る不信感 自民島根
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細田氏支援確認も残る不信感 自民島根(山陰中央新報) - Yahoo!ニュース
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自民党島根県連の常任総務会に臨む細田重雄会長(右)ら=松江市殿町、島根県議会棟別館
自民党島根県連が常任総務会を開き、衆院議長を辞任する意向の細田博之氏(79)=島根1区、11期=の次期衆院選立候補に向け、引き続き支援することを確認した。
党所属県議から異論は出なかったものの、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との関係や
セクハラ疑惑を含めて有権者や支持者の不信感がくすぶっており、
厳しい戦いになると予測。
党関係者は細田議長の説明の中身を注視している。
「本人はやりたい、やれると言っている。ぜひお力添えを」。
5日早朝、松江市内で自民党島根第1選挙区支部内の一部県議を集めた非公式の会合で、県連の細田重雄会長が支援を依頼し、頭を下げた。常任総務会を控える中で「根回し」を行った。
正午前に非公開で始まった常任総務会には県議25人全員が出席。議長辞任と次期選挙立候補の意向が説明され、引き続き立候補に向けて支援することを確認した。
終了後の記者会見で細田会長は「全員がしっかり頑張ろうと決意を新たにした」と話したが、会合では県議から細田議長の姿勢に不満の声も出た。
県議の一人は、議長辞任の意向が地元説明より先に報道されたことに触れ、「非常に不信に思っているし、地元をもっと大事にしてほしい」とくぎを刺した。
不満は党員にも広がる。県議の下には体調不良を理由に衆院議長を辞める一方、次期衆院選に立候補する意向は「理屈が合わない」との声が届く。
細田議長は前々回の衆院選(2017年)で立憲民主党の亀井亜紀子氏(58)に比例復活当選を許し、前回(21年)は2万3791票と前々回より差を詰められた。
今回、議長辞任という形で顕在化した体調不良に加え、国政選挙で旧統一教会の票を差配していたとの指摘やセクハラ疑惑を抱え、山根成二県議は「たいへん難しい局面だ」と語る。
県連を通じ、13日に東京都内で記者会見を開き、地元でも28日に支持者を集めて説明する意向を示した細田議長に対し、党島根第1選挙区支部選対本部長代行の五百川純寿県議は「まずは地元でしっかりと説明してほしい」と話し、不信感の解消を求める。
「実績を生かしながら中山間地域、離島の問題などについて今後も活動していきたい」と意欲を示しているという細田議長。
東京都内での県連幹部との面会で「初心に返る」と伝えた直後の4日午後、
早速地元選対幹部の携帯電話を鳴らし「ぜひやらせてください」と支援を求めた。
早期の解散総選挙も視野に選対本部で選挙用ポスターの準備などが着々と進む中、
選対本部長代行の福田正明県議は「決して優しい選挙にはならない」と漏らした後、こう続けた。
「本人の情熱が直接伝わらないと、応援するという空気にならない」
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