早期衆院解散の試金石 5日告示の参院徳島・高知補選 内閣改造後初の国政選挙
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早期衆院解散の試金石 5日告示の参院徳島・高知補選 内閣改造後初の国政選挙(産経新聞) - Yahoo!ニュース
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参院徳島・高知補欠選挙が5日、告示される。10日告示の衆院長崎4区補選と合わせ、
内閣改造後の政局の試金石となりそうだ。
両補選は22日に投開票され、自民党が2敗すれば、
岸田文雄首相(党総裁)が念頭に入れる早期の衆院解散の機運がしぼみ、
求心力が低下しかねない。
「選挙の顔」として登用された小渕優子選対委員長の「初陣」としても注目が集まっている。
両補選は内閣改造後初の国政選挙となる。
首相は3日の党役員会で「
物価高に直面する国民の生活を守り抜き、変化を力にする日本に向けて党を挙げて必勝を期したい」と強調した。
この後、首相官邸で公明党の山口那津男代表と会い、協力を要請した。
自民の世耕弘成参院幹事長は記者会見で、
徳島・高知補選について「悲願である合区解消に向けても絶対に勝たなくてはならない」と訴えた。
比例代表選出議員を中心に応援していく考えを示した。
徳島・高知補選は元秘書への暴行が発覚し党を離れた高野光二郎前参院議員の辞職に伴い行われる。
自民新人と元立憲民主党衆院議員による事実上の一騎打ちとなる見通しで、
自民にとって「マイナスからのスタートで厳しい」(世耕氏)情勢だ。
5日には茂木敏充幹事長が高知、小渕氏が徳島入りする。
いずれも高知にゆかりがある候補予定者が争うため徳島での低投票率が予想され、小渕氏には徳島の票を掘り起こす役割が期待されている。
小渕氏は知名度を生かした浮動票の取り込みや、党組織運動本部長などを務めた人脈を生かして支持団体の組織固めを狙う。
22日よりも前に衆院解散がなければ、長崎4区補選も同日投開票となる。直近の選挙で徳島・高知は自民が3連勝し、長崎4区は4連勝している。
それだけに、閣僚経験者は「2勝が至上命令だ。1敗でもすれば首相は『選挙の顔』として失格だ」と話す。
自民内では、首相が経済対策を旗印に年内を含む早期解散を模索しているとの観測がある。
補選の結果次第では、党内で解散に対する反発が強まりそうだ。
来年9月の党総裁任期満了を前に、解散の選択肢が狭まるのは首相にとって好ましくはない。
過去には、菅義偉前首相が令和3年4月の衆参3つの補選・再選挙に不戦敗を含めて全敗し、
衆院解散を行えないまま総裁選不出馬、退陣に追い込まれた例もある。
首相周辺は「補選と総選挙は別だ。首相は解散できるときに解散するだろう」と話した。(沢田大典)
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