元関脇・隠岐の海が断髪式 18年の力士人生に区切り

 

元関脇・隠岐の海が断髪式 18年の力士人生に区切り|NHK 島根県のニュース

配信より

 

大相撲の幕内で長く活躍した元関脇・隠岐の海、君ヶ濱親方の断髪式が行われました。

元関脇・隠岐の海は島根県隠岐の島町出身で、平成17年初場所で初土俵を踏み四つの相撲を持ち味に番付を上げて平成27年の春場所では関脇に昇進しました。


島根県出身力士の関脇は121年ぶりでした。


幕内の通算在位は75場所と10年以上にわたって活躍し、ことしの初場所中に引退しました。


引退後は君ヶ濱親方として八角部屋で後進の指導にあたっていて、30日、東京・両国の国技館で断髪式に臨みました。


式の前には同じ隠岐の島町出身の隠岐の富士と、島伝統の『古典相撲』の方式で引退相撲をとりました。


取組前には訪れた地元の人たちなどが伝統にならって土俵のまわりのたまり席から大量の塩を投げ、君ヶ濱親方に声援を送りました。


このあとの断髪式では横綱・照ノ富士や同じ八角部屋の北勝富士などおよそ300人がはさみを入れ、父親の順番になって声をかけられると君ヶ濱親方は目に涙を浮かべていました。


最後に師匠の八角親方が大たぶさを切り落とし、18年の力士人生に区切りをつけました。


整髪をしながら取材に応じた君ヶ濱親方は「久々に声援を聞いた感じでうれしかった。引退相撲は何ができるか考えたときに島の文化で恩返しするのが1番いいのではないかと考えた。盛り上がってくれればと思っていた」と話していました。


そのうえで今後については「強い弱いではなく、全国の人に応援してもらえるような力士を育てていきたい」と話していました。