松江市にある中国電力の島根原子力発電所で、原発から出た低レベルの放射性廃棄物を青森県にある埋設センターに運ぶための搬出作業が行われました。
今回搬出されたのは2010年度までに原発の運転や検査に伴って出た低レベルの放射性廃棄物です。
島根原発の敷地内には交換したフィルターなどといった放射性廃棄物が8月末の時点で、200リットルのドラム缶でおよそ3万7500本に相当する量が保管されています。
保管できる量には限りがあることから、中国電力は定期的に青森県六ヶ所村の日本原燃の埋設センターに運んでいて、中国電力の作業員などがドラム缶を8本ずつ入れた輸送用のコンテナをクレーンで専用の運搬船に積み込んでいきました。
今回の作業では200リットルのドラム缶で922本に相当する量を搬出する予定だということで、完了すれば島根原発内の低レベルの放射性廃棄物は保管が可能な量の80%ほどになるということです。
運搬船は9月28日に青森県の港に到着して、その後埋設センターまで運ばれる予定になっています。
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ガソリン車とは構造が異なるEV=電気自動車やハイブリッド車などの普及が進む中、消防隊員がEVなどで事故が起きた際の救助の注意点などを学ぶ講習会が松江市で開かれました。
松江市南消防署で開かれた講習会には、消防隊員およそ20人が参加しました。
講師として自動車販売会社の担当者が招かれ、EVなどには従来のガソリン車にはない高電圧システムが搭載されていて扱いを間違えると感電や車両火災など2次被害のおそれがあるなどと、救助の際に注意するべきポイントを伝えていました。
そのあと参加者たちはEVやハイブリッド車など4台の車を使って、バッテリーが搭載されている場所がトランクの中やシートの下など、車種によって異なることを確認しました。
また、担当者からアドバイスを受けながら、救助時に高電圧システムを遮断して車両を完全に停止させる方法を実際に体験していました。
松江市消防本部では、EVなどでの救助活動にあたったケースはまだ少ないということですが、普及に伴って今後増えてくることが予想されることから、隊員に対応方法を学んでもらうことが急務だということです。
松江市南消防署の吉岡啓消防司令補は「電源の遮断方法などが車によって異なっていたので勉強になりました。車もどんどん変わっていくので訓練や講習をやっていきたい」と話していました。
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韓国と山口宇部空港を結ぶチャーター便が来年1月から運航されることになりました。
(村岡知事) 「来年1月から山口宇部空港と仁川国際空港を結ぶ週3便の連続チャーター便の就航が決定しました」
これは25日の県議会代表質問で村岡知事が明らかにしたものです。
来年1月から運航されることになったのは韓国の仁川国際空港と山口宇部空港を結ぶチャーター便です。
運航は週に3回を想定していて、韓国からのインバウンドを見込み、韓国発のみの運航とする予定です。
2つの空港を結ぶ国際便は2019年3月まで運航されていましたが、日韓関係の悪化を受けて、その後は運航されていません。
このほか厚狭川の氾濫により線路が流出したJR美祢線の復旧について村岡知事は、次のように答弁しました。
(村岡知事) 「厚狭川は再度災害を防止するため抜本的な河川改修をする」
「今後各路線の利用促進協議会で関係者による議論がさらに深まるよう県としても積極的に関わっていく」
県は、厚狭川の改修工事を下流域から行っていますが、今回の被害を受けて美祢市周辺での改修を検討するということです
JR西日本は路線の復旧を明言しておらず、「流域全体の防災強度向上」を求めています。
また、上関町の中間貯蔵施設について
村岡知事は「県民の安心安全の観点に立って、 今後の動向を注視したい」と述べるにとどめました。
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