北海道の水産物、中国向け輸出7割減 処理水めぐる全面禁輸影響か
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北海道の水産物、中国向け輸出7割減 処理水めぐる全面禁輸影響か(朝日新聞デジタル) - Yahoo!ニュース

北海道内から8月に出荷された水産物(加工品を含む)の中国向け輸出額が前年より約7割減り、18億6千万円に落ち込んだ。
東京電力福島第一原発の処理水を海洋放出したことを受け、
中国が8月24日から日本産水産物を全面禁輸した影響が出始めた模様だ。
【写真】中国の水産物全面禁輸の影響を受けるホタテの消費を増やすため、ホタテフライなどを試食する鈴木直道北海道知事(中央)=2023年9月12日、札幌市中央区の北海道庁の食堂、松尾一郎撮影
函館税関が20日発表した北海道外国貿易概況8月分(速報)でわかった。
同税関によると、道内からの水産物の中国向け輸出額は2021年以降、増加傾向にあり、
22年4月には79億円(前年同月比353%増)を記録。
今年5月は61億円(同19%増)、6月は44億円(同16%増)だったが、
中国が日本産水産物に対する放射性物質の検査を厳しくした7月は41億円(同30%減)と急減した。
全面禁輸となった8月は減り幅がさらに大きく、18億6千万円と前年より41億円減った(同69%減)。
このうち、主な輸出品のホタテやナマコなどを含む甲殻類・軟体動物は11億7千万円で、
前年より39億円減った(同77%減)。
函館税関は「中国による輸入規制が一因とみられる」としている。
(野田一郎)
朝日新聞社
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