SLやまぐち号「D51」 1年4か月ぶりJR山口線で試運転
SLやまぐち号「D51」 1年4か月ぶりJR山口線で試運転|NHK 山口県のニュース
配信より
故障のため修理が進められているJR山口線の人気の観光列車、「SLやまぐち号」の蒸気機関車「D51」が、点検のための試運転を行い、およそ1年4か月ぶりに山口線を走りました。
「SLやまぐち号」の客車をけん引する蒸気機関車「D51」は、去年5月に石炭や水を積んで走る「炭水車」が故障し、京都の検査場で修理が進められています。
31日は、車両を点検するための試運転がJR山口線で行われました。
デゴイチの愛称で知られる「D51」は、午前10時50分に「35系」と呼ばれる5両の客車をけん引し、島根県の津和野駅に向けて新山口駅を出発しました。
途中、地福駅に停車し、整備担当者が温度を測定する機器を使って不具合がないか点検していました。
駅や沿線には、およそ1年4か月ぶりに山口線を走るD51の姿を見ようと多くの鉄道ファンが駆けつけ、黒い煙を上げながら力強く走る蒸気機関車を写真に収めていました。
市内から訪れた男の子は、「会いたくて会いたくてしかたなかったです。D51はとても大きくて迫力があります」と話していました。
「D51」は、62.9キロの区間をおよそ2時間かけて走り、午後1時ごろ、津和野駅に到着しました。
JR西日本では、今後も数回、試運転を行い、山口線での運行再開に向けて車両の点検を続けることにしています。