慶応、「エンジョイ・ベースボール」進化で連覇だ 107年ぶり甲子園Vから一夜明け、森林貴彦監督「新しい風を。今後も」

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慶応、「エンジョイ・ベースボール」進化で連覇だ 107年ぶり甲子園Vから一夜明け、森林貴彦監督「新しい風を。今後も」(1/2ページ) - サンスポ (sanspo.com)

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第105回全国高校野球選手権大会で107年ぶりの優勝を果たした慶応(神奈川)の森林貴彦監督(50)と大村昊澄(そらと)主将(3年)が決勝から一夜明けた24日、大阪市内のホテルで会見を行った。森林監督はテーマに掲げる「エンジョイ・ベースボール」の〝進化〟に意欲。エースと主砲が2年生で残る新チームは、夏春連覇へ従来のスタイルにこだわらない新しい野球を追い求める。

 

第2回大会の1916年以来107年ぶりの優勝から一夜明け、森林監督は実感に浸った。集まった報道陣を前に「エンジョイ・ベースボール」の〝進化〟を誓った。

 

「成し遂げたことの大きさを徐々に実感してきた。新しい風を吹かせ、新しい姿を示すということができたのであればうれしい。そういった発信というのは、今後も続けていきたい」

 

自由な髪形や自主性を重んじる「エンジョイ・ベースボール」で席巻し、大きな話題を集めた。決勝で仙台育英(宮城)を8-2で下した前日は、知人からの連絡や祝福のメールなどが約1000通届いたという。

 

試合後、特に選手へ言葉はかけてはおらず「(ベンチ入り)20人のメンバーだけで野球をやっているわけではない」と全部員107人を25日に野球部のグラウンドに集める。「ありがとうと。一方で甲子園の優勝を人生最高の思い出にしないように。人生を振り返ったときに、そこにしかすがれない人生にはしてほしくない」と感謝の思いと今後へのメッセージを伝える。

 

9月7日には秋季高校野球・神奈川大会の抽選会が行われ、新たな戦いが始まる。丸田湊斗(みなと)外野手、西武、巨人などで活躍した清原和博氏(56)の次男、勝児内野手らが抜けるが、胴上げ投手となった小宅(おやけ)雅己投手、主に4番を打った加藤右悟(ゆうご)外野手は2年生。優勝を経験したエースと主砲は、来春の3季連続甲子園出場と夏春連覇に照準を定める。

 

昨夜は興奮であまり眠れなかったという大村主将は「食事とかに気を使っていた人が多かったので、解放されてお菓子を食べていました」と笑みを浮かべた。優勝のウイニングボールは、部員全員が見られる場所に置く予定。〝進化〟した「エンジョイ・ベースボール」で新たな歴史を築く。(山口泰弘)

★優勝おめでとう!!日吉フィーバー

慶応の校舎がある横浜市港北区日吉の街は一夜明けても興奮冷めやらぬ様子だった。日吉中央通り商店街の入り口には優勝を祝う横断幕が掲げられ、多くの人が記念撮影していた。野球部員が通う洋食屋「とらひげ」では、料理長の福永憲司さん(63)が「優勝は涙が出るほどうれしかった。もうこれはやるしかない」と24、25日限定でとんかつ定食(税込み950円)を300円引きで提供するなど〝優勝セール〟を実施する店が続出。街全体が祝福ムード一色だった。

 

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