【速報】処理水放出開始、海に到達とみられる 現時点で異常なし 東京電力福島第一原発
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【速報】処理水放出開始、海に到達とみられる 現時点で異常なし 東京電力福島第一原発(テレビユー福島) - Yahoo!ニュース
福島第一原発の処理水について、東京電力は24日午後1時3分、海への放出を始めました。 福島第一原発にたまり続ける放射性物質トリチウムを含む処理水について、政府は22日、海洋放出することを正式に決めました。 これを受けて東京電力は海水で薄めた処理水を水槽にため、トリチウムの濃度などを測定していました。その結果、トリチウムの濃度が1リットルあたり1500ベクレル以下と、想定通りに薄められたことが確認されたということです。気象条件などにも問題がなかったことから、東京電力は24日午後1時3分、海水移送ポンプを起動して処理水の放出を始めました。 開始後40分が経過した午後1時45分現在、今のところ異常はなく、処理水は海中に到達したとみられるということです。 処理水は、海底トンネルを通じて原発の沖合1キロから放出します。初回となる今回は7800トンの処理水を17日間かけて放出する予定で、今年度はタンク約30基分の3万1200トンを、4回に分けて放出する計画です。 また、放出設備が故障したり、トリチウム濃度が基準を超えたりした場合には、遮断弁を作動させ、放出を止めるとしています。
漁業者からは「風評被害」懸念の声も
沼ノ内漁港・24日午前8時ごろ
24日朝、福島県いわき市の沼ノ内漁港では、ヒラメなどいわゆる「常磐もの」と呼ばれる魚介類が並び、いつもと同じようにセリが行われました。 震災後、福島県の沿岸では原発事故の影響で一時、漁が自粛され、現在の漁獲量は震災前の2割ほどにとどまっています。 そうした復興途中での処理水放出。漁業関係者からは、新たな風評被害を懸念する声が聞かれました。 仲買人「今後一番懸念していることは風評被害なんですよ。常にデータなどをガラス張りにして発信していく、もうそれしか方法がないですよね。これからなんですよね。」 いわき市の四倉漁港でも…。 漁師・三浦孝一さん「処理水、処理水と言ったって常日頃の生業だから粛々とやるしかない。基本的には流してもらっては困るが、やるしかない決まったことだから。政治家の人たちが理解を得られたと言っているが、どこで理解を得られたのか我々漁業者にはわからない」 新たな風評への懸念は消えていません。
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