慶応、元部員の学生コーチも感慨「青春のお裾分けもらっている感じ」
2023/08/23 22:00
慶応、元部員の学生コーチも感慨「青春のお裾分けもらっている感じ」(朝日新聞) - goo ニュース
配信より
慶応が優勝を決めた瞬間、喜ぶ学生コーチたち=2023年8月23日、阪神甲子園球場、小林直子撮影
(朝日新聞)
（23日、第105回全国高校野球選手権記念大会決勝 神奈川・慶応8―2宮城・仙台育英）
慶応の躍進を支えた野球部員らもアルプス席で優勝を見届けた。
ベンチを外れた3年生で構成される「データ班」は、主に対戦相手の投手を分析し、出場選手たちに伝えてきた。「チーフ」と呼ばれるまとめ役の荘司有輝さん（3年）は「たとえプレーできなくても、長年掲げてきた『日本一』の目標にみんなが色んな形で貢献したいと思っている」と話す。
選手たちには感謝されるが、「活用してくれる選手がすごい」。迎えた決勝戦は「とうとうここまで来た。あとは選手たちに任せた」と自信を持って仲間を送り出し、スタンドから声援を送った。
元部員の学生コーチたちも最前列で見守った。
捕手を指導する慶応大3年の大谷航毅さん（20）はチームに同行。相手打者の研究で睡眠時間が3時間ほどの日もあった。自身が高3だった3年前はコロナ禍で練習もままならず、「不完全燃焼だった。今、青春のお裾分けをもらっている感じです」と話す。
この日は点差が開いても「気が抜けない」と気を引き締めながら試合を見続けた。優勝を決めると、「やってきたことが間違っていなかったことを証明してくれた彼らに、ありがとうと言いたい」。大学生活を捧げてきた後輩たちの快挙に笑顔で拍手を送った。（阿部育子、小林直子）
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