浸水被害が出た店舗など=13日午前11時26分、鳥取市福部町内
梅雨前線や寒気の影響で13日、大気の状態が非常に不安定になり、
本州の日本海側や北海道を中心に記録的な大雨となった。
山陰両県では、鳥取市気高町で1時間解析雨量が約90ミリを記録し、
鳥取市の一部と鳥取県岩美町全域に警戒レベル4の「避難指示」が発令された。
鳥取市では民家の浸水のほか総合病院の断水も発生。
島根県内でも民家の浸水があった。
両県とも人的被害は確認されていない。
「こんなに降るとは思わなかった」 鳥取県東部の住民 難しい豪雨予測
鳥取、松江両地方気象台によると、24時間降水量は午後5時半時点で、湖山(鳥取市)が227ミリで観測史上最大を記録。
青谷(同)は211・5ミリとなり、いずれも降水量の7月1カ月分の平年値を越えた。
このほか鳥取(同)173・5ミリ
▽岩井(鳥取県岩美町)153・5ミリ
▽松江(松江)54・0ミリ
▽出雲(出雲市)50・5ミリーなど。
鳥取県や鳥取市によると、鳥取市福部町などの住民から床上・床下浸水の通報が複数あり、市内のグループホームでも浸水被害が出た。また、鳥取生協病院(鳥取市末広温泉町)の地下も浸水し、水道やトイレが使えなくなった。
避難指示は計5488世帯1万3193人を対象に出され、午後3時現在、両市町の避難所8カ所に計17人が身を寄せた。
島根県内では出雲、安来両市で計4件の民家が床下浸水し、出雲市内で道路の浸水が複数確認された。
両県の県立、市立の高校、特別支援学校など計32校が臨時休業した。
JR西日本中国統括本部は、山陰線浜坂ー米子駅間と因美線鳥取ー智頭駅間で普通・快速列車の運行を終日取りやめた。
14日も始発から山陰線と因美線の一部で運転を見合わせる。
空の便は日本航空が出雲ー隠岐の2便、全日本空輸が羽田ー鳥取の2便を、天候不良で欠航。約170人に影響した。
両気象台は、14日午後6時までの24時間降水量は、
多いところで
鳥取全域で50ミリ、
島根では隠岐50ミリ、
東部40ミリ、
西部30ミリと予想している。
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