太田裕美「64歳で乳がん発覚、退院3日後にはステージに立って。今は推し活を楽しんで、ジュリーのコンサートに行き、サッカーの三笘選手を熱烈応援中」


6/15(木) 12:32 婦人公論.jp 配信より

https://news.yahoo.co.jp/articles/7fb28bbb4ea5d16d9787539008dd0af1b9b5014e

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長年家族ぐるみのつき合いをしてきたという、タレントのうつみ宮土理さん(右)と歌手の太田裕美さん(左)(撮影:鍋島徳恭)

長年家族ぐるみのつき合いをしてきたうつみ宮土理さんと太田裕美さん。いつも朗らかに見えるお二人にも、心と体の危機がありました。過去を振り返りながら、今を生き生きと暮らすためのヒントを探ります(構成=丸山あかね 撮影=鍋島徳恭)

【写真】チマチョゴリに身を包んだ、韓国留学中のうつみさん。楽しそうな笑顔が素敵!

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◆抗がん剤治療でドンヨリしたことも

太田 人生は思いがけないことが起こりますよね。私は64歳、デビュー45周年の時に乳がんが見つかりました。まさか自分が病気になるなんて!

うつみ その頃だって電話でやり取りしていたのだから、教えてくれたらよかったのに。ちっとも知らなかった。

太田 初期ではなかったから、心配をかけるだけだと思って言えなくて。公表したのも症状が落ち着いてからでした。

うつみ いつ気づいたの?

太田 春先に胸に大きめのしこりを感じて、検査をしたんです。

うつみ それでも45周年のコンサートに立ったんでしょ?

太田 ソロコンサートの後に手術して、退院3日後にはステージに立っていました(笑)。内視鏡手術だったので、ダメージも少なかったんです。

うつみ すごいわあ。

太田 でも8月から始めた抗がん剤治療がきつかったです。とにかくだるくて、顔は土気色になり、髪の毛は抜けちゃうし。鏡を見てはドンヨリして。今は普通の生活になっていますけど。

うつみ 大変だったわね。

太田 子育て中にチェルノブイリ原発事故があったので、食事にはすごく気をつけていたんです。勉強もしていましたし、食材の一つ一つにこだわっていました。それなのに……という気持ちは正直あります。

うつみ なる時にはなるから。

太田 まあ、私の場合はお酒のみすぎだったのかも(笑)。キッチンドランカーだったもん。

うつみ ええっ、それ衝撃の告白じゃない? 「木綿のハンカチーフ」とのギャップが激しすぎるわ。

太田 お酒をむとリラックスして、家事が楽しくなることに気づいて。2日でワイン1本くらいのペースでんでいました。

うつみ 立派な大酒みだわ!

太田 ですよね(笑)。なので今は3週に1本程度にしています。

うつみ わかる。私もワインが大好きだから。自分の体と相談して、適量であるなら、好きな物を食べたり飲んだりするのを我慢する必要はないと思う。

太田 私もストレスが万病のもとだという気がします。好きな物は我慢しないで美味しく食べる。そのうえで体を動かすことが大事なんだ、と考えるようになりました。

◆ボーイフレンドとラジオ体操へ

うつみ 私は友人に誘われて、3年前から近所の公園で毎朝、ラジオ体操をしています。100人くらい集まるのよ。

太田 ラジオ体操は体にいいと聞きますね。

うつみ 指先までピンと伸ばすと気持ちいいし、足腰も鍛えられるし。朝6時になると、ボーイフレンドのクマちゃんがお誘いの電話をくれるのよ。

太田 わあ、ボーイフレンドができたんですね。

うつみ たくさん友達ができたのよ。体操のあとに、コンビニのコーヒーを飲みながら語り合っています。ウクライナ問題から咲いている桜の種類まで、話題は多岐にわたって、総じて刺激的。ラジオ体操仲間と過ごすのは小一時間ほどなのだけど、孤独感から解放されて、心にもいい効果を与えてくれる。大事なひとときなの。

太田 いいですね。私は犬の散歩がてらウォーキングをするのが日課です。朝は夫で、夕方は私が担当。中型犬なので外でストレスを発散させてあげないと可哀想でしょう? なので雨の日も雪の日も出かけています。

うつみ その可愛らしい声を維持するために何かしているの?

太田 喉を乾燥から守るために、マスクをして寝ていますね。あとは、30歳の頃からずっと腹筋運動をしているくらいかな。

うつみ 私も整体の先生から勧められた器具を購入して、腹筋運動をしてるわよ。もっとも目的は便秘解消なんだけど(笑)。30回くらいやると効果てきめんよ。裕美ちゃんは何回?

太田 毎晩50回。抗がん剤治療中も続けていました。

うつみ サラッと言うけど、裕美ちゃんの歌うことに対する情熱が伝わってくる話だわ。

◆推し活で脳トレはばっちり?

太田 宮土理さんは、勉強好きだから若々しいのかしら。

うつみ 脳は使わないと退化するじゃない? とくに語学は脳のアンチエイジング効果があると思っているの。

太田 韓国語を学ぶために、ソウルの大学へ留学したのには驚きました。

うつみ 64歳の4月から3ヵ月。あの時は、『冬のソナタ』を観てヨン様にハマっていて。ヨン様に会って「私はあなたの大ファンなんです!」と伝えたい一心で、ベルリッツの韓国語教室で学び始めた。そんなある日、街中で「ソウルの大学に留学しませんか?」というチラシをもらって、気づけば韓国にいたのよ。

太田 行動力が違う!

うつみ キンキンも、「えらいねぇ、まだ勉強するのかい?行っておいで。僕は餅があれば食いつなげるから」と言ってくれた。

太田 アハハ。

うつみ 収穫を持って帰るために、必死で勉強したわ。

太田 結局のところ、ヨン様には会えたんですか?

うつみ 留学中に会えたの!めいっぱいお化粧しちゃってさ。大嫌いな高いヒールなんて履いて、覚えた韓国語で挨拶したの。素敵だったわよ〜。背が高くて、毛穴がぜんぜんなくて……。

太田 毛穴(笑)。さすが宮土理さん、観察力が違います。

うつみ 握手してもらって、大興奮よ! 韓国ドラマは今も好きで、最近は『愛の不時着』を観てヒョンビンの虜になっちゃった。今は、字幕なしでドラマを観て韓国語をブラッシュアップ中。8月にはソウルへ行く予定を立ててるの。楽しみだわ。

太田 向上心や好奇心にあふれているわぁ。

うつみ 《推し》の存在は侮れないのよ。原動力は恋心。脳だけでなく、全身の細胞が活性化しちゃう。そうだ、私とあなた、共通の推しがいるじゃない!

うつみ・太田 ジュリー!

太田 13年のザ・タイガース復活コンサートも行きましたね。

うつみ 裕美ちゃんがチケットを取ってくれて。姿はずいぶん変わっちゃったけれど、ああ、ジュリーだって。

太田 ジュリーは歌もいいですから。

うつみ ほかに裕美ちゃんには推しはいないの?

太田 反町隆史さんに夢中になっていた時期がありましたね。息子たちが小さい頃、旅行先に反町さんのプリクラがあって、「お母さん、撮ってくるわ!」と走ったり。(笑)

うつみ 今はいないの?

太田 サッカーが好きで、W杯で活躍した三笘薫選手を熱烈応援しています。今、彼はイギリスのプレミアリーグのチームに所属しているから、観戦しに飛んで行きたい!

うつみ わかるわ〜。裕美ちゃん、WBCは見た?

太田 見ましたよ。

うつみ 私は今、大谷翔平くんにメロメロよ。ハンサムだし、肩幅が広くて、首が太くて……。

太田 宮土理さん、2、3年ごとに推しが変わるから。(笑)

うつみ テレビで、彼の首に流れる汗を見るたびに思うの。私、大谷くんの汗の粒になりたい!

太田 アハハ! 欽也さんがびっくりして天国から降りてきちゃう。「宮土理、大谷の汗はダメだ!」って。

うつみ (笑)。それにしても、コンサートのたびに思うけど、裕美ちゃんのファンは熱心よね。

太田 来年デビュー50周年を迎えるんですけど、歌い続けられるのは、たくさんの方に支えていただいたから。末永く元気に歌い続けたいです。

うつみ 私も歌が大好き。先日、吉幾三さんに「ありがとう」という素敵な歌を作っていただいたので、頑張って歌ってみようと思っています。上手にというより、歌詞を深く解釈して、説得力のある歌い方ができたらいいなって。

太田 夢中になれることがあるって素晴らしいですよね。

うつみ どれだけ自分に伸びしろがあるのか見たい。そんな好奇心があれば、いくつになっても人生は楽しい。これからも心をワクワクさせながら、笑顔で元気に過ごしていきましょう。

(構成=丸山あかね、撮影=鍋島徳恭)

うつみ宮土理,太田裕美

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最終更新:6/15(木) 12:32 婦人公論.jp