8日から“5類引き下げ”…専門家に聞いた今後のコロナとの付き合い方 マスク・黙食・ワクチンは

石川テレビ配信より

 

8日から“5類引き下げ”…専門家に聞いた今後のコロナとの付き合い方 マスク・黙食・ワクチンは(石川テレビ) - Yahoo!ニュース

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石川テレビ

 

 5月8日からの新型コロナ「5類引き下げ」。私たちはどんなことに注意すればよいのでしょうか。石川県の新型コロナ対策専門家会議で座長を務める金沢大学附属病院の谷内江昭宏さんに聞きました。 

 

谷内江座長: 「(8日の5類引き下げについては)適切だと思いますし、時期についても、今たまたまゴールデンウィークがあったので、それが明けてからということになりましたけれども、もう少し早くても全然問題なかったと思うんですね」  これまでマスクは着用徹底が求められてきましたが…。 

 

谷内江座長: 「普通の生活では全くいらないと思います。特に学校とか職場でマスクをする必要はないかなと思います。今インフルエンザも含めてですけども、こういう感染症に絶対かからないためにあらゆる最大限の努力を払うのか、全ての犠牲を無視してでもそうやるのか、あるいはもう少しおおらかな生活、そして社会生活を続けながら、それでも感染をできるだけしないような、ある一定の努力はするという考え方に立つのかどうかで変わってくると思うんですよね」  

 

感染防止のため、学校現場では黙食を推奨。飲食店などではパーティションが当たり前となっていました。これについては…。 

 

谷内江座長: 「結論から言うと、学校や職場で手洗いはやってもいいと思うんだけど、黙食であったりマスクしていつもお話しするとか、あるいはパーティションをいつまでも続けるとかってことは、むしろその害の方が大きくなってきたんではないかなと思いますね」  新型コロナの5類引き下げ。それは社会生活を大きく変えることに他なりません。  

 

オミクロン株流行期に国が公表した年代別の重症化率と致死率。2021年のデルタ株流行期と比べ、その割合は低下しています。しかし県内では今年1月の死者が1カ月あたり過去最多の85人を記録しました。

 

谷内江さんは次のように強調します。 

 

谷内江座長: 「コロナはインフルエンザと違って特定の人にとってはやっぱり非常に怖い病気であることには変わりないので、そこをちゃんと認識しておかないといけないですね。(5類引き下げで)感染者がある程度増える可能性があるし、(感染状況が)見えにくくなることで結果的に医療機関が少し忙しくなって、二次的に他の病気も含めて皆さんの医療サービスを受けることに関して困難さが出る可能性もある。それを覚悟した上で、それ以上に大切なものを私たちは守ろうとしているということだと思うので、そこのバランスを考えて、今は日本の国としては5月8日からの決定事項に向けて歩き出すということかなと思います」  

 

来年3月末までは国が費用を負担するワクチンの追加接種については…。 

 

谷内江座長: 「基本的には、例えば1年に1回なのか2回なのか、職種によっても違うかもしれない、年齢によっても違うかもしれないんですけども、ある程度(コロナの)評価が定まるまでは続けた方がいいのかなと思います。ただ、これまでの何回かのワクチンでとんでもなく辛い思いをされたとか、仕事を何日も休まざるを得なかったという方が無理をして打つ必要はないかもしれないですね」  

 

5類引き下げになっても新型コロナはなくなりません。インフルエンザと同様、感染を防ぐ意識は必要です。

 

石川テレビ

 

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