3月末までの解散命令判断は困難に…旧統一教会に4回目の質問権行使へ
2023年2月24日 、東京新聞 17時52分 配信より
3月末までの解散命令判断は困難に…旧統一教会に4回目の質問権行使へ:東京新聞 TOKYO Web (tokyo-np.co.jp)
記者会見する永岡桂子文部科学相
永岡桂子文部科学相は24日の閣議後会見で、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)に対し、宗教法人法に基づく4回目の質問権を行使するため、28日に宗教法人審議会を開き、調査内容を諮問することを明らかにした。
了承されれば同日中にも行使する。
文科省は過去3回の質問権行使で、回答期限を約3週間後に設定していた。
4回目が28日ならば期限は3月下旬の見通し。
同省は質問権行使で集めた証拠を分析し、教団の解散命令を裁判所に請求することの可否を判断する考えだが、本年度中の可否判断の可能性は極めて低くなった。
永岡氏は会見で「解散命令の要件に該当するかの判断には、十分な実態把握と具体的な証拠の積み重ねが不可欠」と述べた。
宗教法人法は、法令に違反し著しく公共の福祉を害する行為をした法人に、裁判所が解散命令を出せると定める。
政府は、解散命令請求には、行為の組織性・悪質性・継続性の認定が必要との見解を示している。
証拠が不十分なため、追加調査を決めたとみられる。
(榎本哲也)
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