寒冷地でコロナ感染者が増加 専門家、「第8波」に警戒呼びかけ
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寒冷地でコロナ感染者が増加 専門家、「第8波」に警戒呼びかけ(毎日新聞) - Yahoo!ニュース
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国立感染症研究所で分離に成功した新型コロナウイルスのオミクロン株の電子顕微鏡写真=国立感染症研究所提供
新型コロナウイルスの新規感染者数が、
北海道や東北地方など寒冷地を中心に増加している。
北海道では既に今夏の感染「第7波」に近づいている。
識者は寒さのため室内の換気が不足しがちなことを要因に指摘する。
この冬、全国的にインフルエンザとの同時流行が懸念され、
政府は早めのワクチン接種を呼びかけている。
4日に国が公表したデータによると、直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数は
全ての都道府県で前週より増加した。
人口10万人当たりで多いのは、北海道、山形県、長野県の順で、上位を寒冷地が占めた。
北海道の2日の新規感染者数は7895人で、第7波のピークだった8632人に近づいている。
また、東京都の新規感染者数の7日間平均は同日時点で約4305人で、前週の1・3倍に増えた。
専門家は感染状況を分析する都モニタリング会議で
「今後の急激な増加に注意を払う必要がある」と報告した。
インフルエンザについては、厚生労働省が4日に発表した
直近1週間の定点当たりの患者報告数は0・03で、
コロナ禍前の2019年同時期の0・80を下回るものの、0・01だった20年、
0だった21年の同時期と比べると多い。
感染症に詳しい東京医大の濱田篤郎特任教授は、寒さのため室内の換気が不足しがちなことや、
イベントの開催などで人混みができやすい状況が増えたと指摘。
今後、全国的に第8波が来る可能性は「極めて高い」とした。
インフルエンザとの同時流行に向け、濱田氏は「基本的な感染対策とともに
オミクロン株対応ワクチンとインフルエンザワクチンの接種を早めに受けてほしい」と強調。
また、人が密集する空間ではマスク着用は引き続き必要だとした。
対策として政府も早めのワクチン接種を呼び掛けているが、
9月20日に始まったオミクロン株対応ワクチンの接種率(4日公表)は5・9%にとどまる。
加藤勝信厚労相は4日の記者会見で「重症化リスクが高い高齢者だけでなく、
若い人にもぜひ年内の接種を検討してほしい」と話した。
【寺町六花】
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