日本一危ない “ねじれた断層”が九州にあった 政府は地震発生確率「Sランク」に
9/3(土) 10:00 RKB毎日放送 配信より

https://news.yahoo.co.jp/articles/e7fdb9dda4b755f09c40b33aab5e76d4d1225580

RKB毎日放送

国内に2000あるとされる活断層の中には大都市の地下に眠るものがある。九州最大都市・福岡市の真下を走る断層は17年前の大地震によって “ねじれ”が生じ、専門家は「日本一危ない断層」と呼ぶ。行政は東南海地方と同じ水準の耐震性能を目指す「条例」をつくり、建物の強じん化を急いでいるものの、コスト問題が立ちはだかっている。一方で、国内には対策がとられていない危険度が“未知数”の断層もまた数多く存在する。

地震周期の“満期”が到来、マグニチュード7超える大地震のおそれ
警固断層帯

人口160万人を擁する福岡市は「警固断層帯」の真上に位置する。政府の地震調査研究推進本部(通称:地震本部)によると、総延長は日本海側から福岡市の中心部を貫く約55キロ。20年近くこの断層を調べてきた研究者は危惧する。

宮下由香里室長

産業技術総合研究所地質調査総合センター・宮下由香里室長
「複数回の地震の時期が分かると何年おきに地震が繰り返されるのか分かります。警固断層帯は3400年~4000年の周期です」

今は活動周期の「満期」にあたり、いつマグニチュード7を超える大地震が起きてもおかしくないという。

ビルのガラスが割れ飛散した(2005年 福岡市天神)

この地域では2005年にそのマグニチュード7クラスの「福岡県西方沖地震」が起きている。主に3月20日の揺れによる被害は死者1人、負傷者1087人。全壊を含む約9000棟が損壊した。 福岡市中心部の歩道には、割れた高層ビルのガラスが降り注いだ。その地下深くで膨大なエネルギーを放出しながら動いていたのが先出の警固断層帯だ。後に “北半分”にあたる北西部がずれたことが分かった。“南半分”の南東部はそのまま残り、いわば「ねじれ」の状態が続いている。

宮下室長「西方沖地震によって、プラスアルファで地震を起こしやすくなったと考えた方がいいですね。地震の切迫性と大都市部にあることから“一番危険な断層”ではないでしょうか」

博多湾に浮かぶ玄界島(2005年)

警固断層帯で30年以内に地震が起きる確率は、0.3~6%。政府はマグニチュード8の巨大地震につながるおそれのある富士山河口断層帯などと同じ「Sランク:発生確率高い」に位置づけている。もともと国内トップクラスだったものが「ねじれ」によって一段と危険度が増した可能性があるのだ。

福岡県は眠ったままの“南半分”が目覚めた際の被害をシミュレーションしている。福岡市を中心に計32988棟が全壊または半壊。建物の下敷きになるなどして 1183 人が死亡し22508人が負傷する。ライフラインも上下水道の3643か所、道路275か所、鉄道346か所が損壊する。壊滅的な被害だ。

本当に怖いのは“未調査”の断層 リスク不明で対策も手つかず
詳細な調査が進む警固断層帯(2006年福岡県大野城市)

いつ再びマグニチュード7を超える地震を引き起こすかわからない“爆弾”の上で暮らす福岡市民は心穏やかではない。ただ、ほかの活断層と比べ「警固断層帯」は比較的よく研究され、その危険性が広く知られている分、備えることはできる。一方で、全国各地には調査が進んでおらず、地震の発生確率や活動間隔が「不明」とされる断層帯が数多く存在する。警固断層帯が“日本一危ない断層”とされているのは、あくまでも調査が進んでいる断層の中での話しだ。

発生確率「不明」は全国各地に

政府の地震本部がまとめた資料によると、内陸にあり、マグニチュード7以上の大地震を引き起こすおそれのある断層のみに絞っても48の断層が30年以内の地震発生確率が推定されていない。主なものは、青森県から岩手県にまたがる折爪断層、広島県の筒賀断層、 北海道東部の標津断層帯。首都圏でも千葉県南部の鴨川低地断層帯でマグニチュード7.2程度の地震が起こる可能性があるものの、発生確率は「不明」だ。

イベント会場でも揺れが襲った(2005年福岡市中央区)

断層の調査には何年もかかり、そもそも全国に2000ある活断層をくまなく調べる予算も人的資源もない。また、調査したものの地震周期が明らかにならなかった事例もある。断層のエキスパート宮下室長が懸念するのは、こうした「不明地域」でリスクが顕在化しないためにリスクそのものが過小評価され、対策が後手に回ってしまうことだ。

産業技術総合研究所・宮下室長「台風や水害は頻繁に起こりますが地震のように何千年に1回となると後回しにされがちです。しかし、いつ起こるか分からない以上、台風などと同じように注意して暮らす必要があります」

断層に並行して走る通勤電車
補強工事が進む西鉄の高架(2022年8月福岡市南区)

西日本鉄道(西鉄)は、郊外と福岡市中心部を結ぶ「天神大牟田線」を運行する。全国でも屈指の混雑率のこの通勤電車は、奇しくも断層帯とほぼ並行して走っている。17年前に福岡県西方沖地震が起きてからというもの “次”に向けた対策を最重要課題に据えたのは必然だった。

西日本鉄道・小栁賢史線路担当係長「おそれているのは高架橋の柱がまっぷたつに切れてしまい橋が倒壊することです。そうならないように補強を進めています」

すでに高架の8割の柱を新たに鉄で囲って鉄筋の拘束力を強め、震度7程度の地震に耐えられるようした。残りの補強もできるだけ早く済ませる考えだ。

条例で耐震性能をさらに引き上げ、コスト負担課題に
地震地域係数

福岡市は法律の一歩先を行こうとしている。市が保有する建物の耐震化はほぼ終わり、民間住宅も92.1%が耐震化済み(2021年度推計)となったため、次の手は「条例」の制定だった。

福岡市は地域ごとに国が定める「地震地域係数」に着目した。過去の地震記録や被害状況に応じて0.7~1.0の幅がある。1.0が最もリスクが高く、関東や東南海地方が該当する。それより係数が低い地域は、柱の太さや鉄筋の数などで決まる設計地震力が割り引かれ、耐震性能を低減できる。

福岡市・樗木正武課長

実は「日本一危ない断層」の直上にあるはずの福岡市の係数は0.8と低く設定されている。最初に決められた1952年の係数がほぼそのまま使われていることや関東や東南海地方との相対評価であることが影響している。そこで福岡市は、係数を最高水準の1.0まで引き上げる努力規定を全国で初めて条例化した。対象は警固断層帯の上に新たに建てられる中高層の建物や容積率が600%を超える市の中心部だ。 これまで482棟にこの努力義務が課された。しかし、実際に“努力”して係数1.0の基準を満たしたのは124棟で、全体の4分の1ほどに留まっているのが現実だ。

福岡市建築物安全推進課・樗木正武課長「耐震性能を上げるためには、建築時のコストも上がるので、強制的にそれをさせるのもなかなか難しい」

福岡市はパンフレットを配り周知に努めているものの、実効性の担保が課題になっている。

結局は予知できない地震、 “確率1%未満”で起きた熊本地震
1階が押しつぶされた住宅(2016年熊本県益城町)

2016年に起きた熊本地震は、約30年の地震発生確率がほぼ0%~0.9%という1%未満の確率の中で発生した。地震リスクが低いとされる場所、高いとされる場所、あるいはまったくの未知数の場所、そこで暮らす人たちには危機意識の差がある。

産業技術総合研究所地質調査総合センター・宮下室長さん「マグニチュード5でも足下で地震が起きれば危険です。自分の住む地域の近くにどんな活断層があるかまずは確認してください。地震で亡くなる人は倒れた物の下敷きになってしまうことが多いので、家の中のもので倒れてくるものを確認してほしいです」

生死を分ける身近な備えは「固定」すぐに取りかかりたい5つのポイント
家具固定のポイント

・二段重ねの家具類は、上下を平型金具などで固定する
・柱や壁に固定する場合は、L型金具とモクネジで家具の上部を固定する
・ガラスに飛散防止フィルムを張る
・吊り戸棚などの開き扉は、掛金などにより扉が開かないようにする
・食器棚のビン類などがすべり出さないよう防止枠を設ける

東京消防庁が東日本大震災の後に実施した発生時の行動アンケートによると「火の元の確認」をあげた人が多い反面、意外にも「身の安全をはかる」と答えた人は少なかった。揺れを感じたら、物が倒れてこない空間に身を寄せることが生死を分ける。そうした空間を事前に確保するための身近な備えが「固定」だ。

また、自分が住んでいる地域の断層や危険度は政府のホームページに載っている(地震本部:
https://www.jishin.go.jp/)。ただし、発生確率がほぼ0%と記載されていてもあす地震が起きない保証はどこにもない。9月は台風シーズンのまっただ中だ。「後回しにせず、台風と同じように地震にも注意」、宮下室長の言葉を思い出したい。

この記事はRKB毎日放送とYahoo!ニュースによる共同連携企画です
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SONY RECORDS  谷村有美 「ずっと忘れない」を聴く。

参考論文 : 三田商学研究 第41巻4号 1998年10月「環境生活の一般均衡」 黒田昌裕、野村浩二

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山口市役所新庁舎 敷地内に活断層か 専門家が要望書提出

03月14日 14時15分、NHK NEWS WEB 配信より

https://www3.nhk.or.jp/lnews/yamaguchi/20220314/4060012867.html
山口市役所新庁舎 敷地内に活断層か 専門家が要望書提出|NHK 山口県のニュース
配信より

同じ場所に建て替えを計画している山口市役所の新庁舎をめぐり、地質学の専門家2人が、敷地内に活断層がある可能性が否定できないとして、市に第三者委員会を設置して検証するよう求めました。

山口市役所の庁舎は古いもので建設からおよそ60年がたち、老朽化が進んでいることから市はいまの敷地内に建て替える計画です。

これについて地質学が専門で山口大学大学院の金折裕司元教授と山口大学の西村祐二郎名誉教授の2人は、敷地内に活断層がある可能性が否定できないとして、市に要望書を提出しました。

市は3年前に山口大学に委託して「活断層はない」とする調査報告書をまとめ、おととしから去年にかけてボーリング調査を行いましたが、元教授らは、報告書の内容や調査結果に不自然な点や食い違いが多数あると指摘しています。

その上で、これまでの調査では活断層がないと言えるだけの根拠が不足しているとして、市に第三者委員会を設けて、検証するよう求めています。

金折元教授は記者会見で「市に繰り返し質問してきたが、真摯に向き合う姿勢が感じられなかった。今後50年、100年に及ぶ市民の安全にとって極めて重要な問題だ」と訴えました。

一方、山口市の塩見富士雄総務部長は記者団に対し、「しっかりと内容を確認して回答したい」と述べました。
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令和3年11月17日、山口県 萩市に行き、萩市 議会事務局 会議室にて、萩市 議会事務局 副局長と私は、面談する。萩市 議会事務局 副局長からは、その際、私が、手渡している 後鳥羽院遷幸八百年祭 ポスター  萩市 議会事務局内の、その掲示場所を説明された。

〇 藤原定家 『明月記』の世界 (岩波新書) 村井 康彦/岩波書店

〇 「明月記」をよむ―藤原定家の日常 山中 智恵子/三一書房

〇 冷泉家時雨亭叢書 第57巻 明月記 2 藤原 定家/朝日新聞社出版局

〇 定家『明月記』の物語:書き留められた中世 稲村榮一/ミネルヴァ書房

〇 新古今集 後鳥羽院と定家の時代 (角川選書) 田渕 句美子/KADOKAWA

〇 後鳥羽院和歌論 寺島 恒世/笠間書院

〇 「Lover Come Back To Me」、阿川泰子

〇 華麗なる一族(1974年 東宝) - 鎌倉の老人宅の女 役

〇 ノストラダムスの大予言(1974年 東宝) - 木田の娘 役

〇 青春の門(1975年 東宝)

〇 吉村浩二との共著『ウィ・ガット・メール:恋をするなら』早川書房、2003年12月10日

「 阿川泰子さんが語る・・・・・」

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最大震度2の地震 東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、茨城県、栃木県、群馬県
9/3(土) 12:01 TBS NEWS DIG Powered by JNN 配信より

https://news.yahoo.co.jp/articles/996b0ec7c0fb69d27dab43cf3b5e7a07fb1d11c8

TBS NEWS DIG Powered by JNN

3日午前11時55分ごろ、東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、茨城県、栃木県、群馬県で最大震度2を観測する地震がありました。

気象庁によりますと、震源地は東京都23区で、震源の深さはおよそ80km、地震の規模を示すマグニチュードは4.2と推定されます。

この地震による津波の心配はありません。

最大震度2を観測したのは、茨城県の茨城古河市、栃木県の宇都宮市、栃木市、佐野市、鹿沼市、それに下野市、群馬県の大泉町と邑楽町、埼玉県の加須市と幸手市、千葉県の千葉花見川区と千葉稲毛区、それに市原市、東京都の東京千代田区、東京中央区、東京渋谷区、東京練馬区、調布市、小平市、それに西東京市、神奈川県の横浜鶴見区、横浜神奈川区、横浜西区、横浜中区、横浜保土ケ谷区、横浜磯子区、横浜港北区、横浜戸塚区、横浜旭区、横浜緑区、横浜瀬谷区、川崎川崎区、それに大和市です。

【各地の震度】
■震度2
□茨城県
茨城古河市

□栃木県
宇都宮市 栃木市 佐野市
鹿沼市 下野市

□群馬県
大泉町 邑楽町

□埼玉県
加須市 幸手市

□千葉県
千葉花見川区 千葉稲毛区 市原市

□東京都
東京千代田区 東京中央区 東京渋谷区
東京練馬区 調布市 小平市 西東京市

□神奈川県
横浜鶴見区 横浜神奈川区 横浜西区
横浜中区 横浜保土ケ谷区 横浜磯子区
横浜港北区 横浜戸塚区 横浜旭区
横浜緑区 横浜瀬谷区 川崎川崎区
大和市

■震度1
□茨城県
土浦市 石岡市 下妻市
取手市 つくば市 筑西市
坂東市 かすみがうら市 桜川市
つくばみらい市 水戸市 笠間市
常陸大宮市 小美玉市 城里町

□栃木県
足利市 小山市 真岡市
上三川町 益子町 野木町
高根沢町 日光市

□群馬県
前橋市 桐生市 伊勢崎市
太田市 館林市 渋川市
みどり市 板倉町 群馬明和町
千代田町 沼田市

□埼玉県
熊谷市 行田市 本庄市
東松山市 鴻巣市 久喜市
滑川町 嵐山町 吉見町
埼玉美里町 さいたま西区 さいたま北区
さいたま大宮区 さいたま見沼区 さいたま浦和区
さいたま南区 さいたま緑区 川口市
春日部市 狭山市 上尾市
草加市 越谷市 蕨市
戸田市 朝霞市 和光市
新座市 桶川市 八潮市
三郷市 吉川市 伊奈町
川島町 宮代町

□千葉県
千葉中央区 千葉若葉区 千葉緑区
千葉美浜区 船橋市 野田市
習志野市 柏市 八千代市
鎌ケ谷市 浦安市 白井市
東金市 長南町 木更津市
鴨川市 君津市 富津市

□東京都
東京港区 東京新宿区 東京文京区
東京台東区 東京墨田区 東京江東区
東京品川区 東京目黒区 東京大田区
東京世田谷区 東京中野区 東京杉並区
東京豊島区 東京北区 東京荒川区
東京板橋区 東京足立区 東京葛飾区
東京江戸川区 八王子市 武蔵野市
三鷹市 東京府中市 町田市
小金井市 日野市 国分寺市
狛江市 東大和市 多摩市
稲城市

□神奈川県
横浜南区 横浜金沢区 横浜港南区
横浜泉区 横浜青葉区 横浜都筑区
川崎中原区 川崎高津区 川崎多摩区
川崎宮前区 川崎麻生区 横須賀市
平塚市 藤沢市 茅ヶ崎市
三浦市 海老名市 綾瀬市
相模原緑区 相模原中央区 相模原南区
秦野市 厚木市 南足柄市
神奈川大井町 山北町 箱根町
湯河原町 愛川町 清川村

□山梨県
上野原市

□静岡県
伊豆市

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最終更新:9/3(土) 12:46 TBS NEWS DIG Powered by JNN

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東京23区や関東の広い範囲で震度2(11:55)
09月03日 12時52分、NHK NEWS WEB 配信より

https://www3.nhk.or.jp/lnews/saitama/20220903/1100015120.html

3日午前11時55分ごろ、関東地方の広い範囲で震度2の揺れを観測する地震がありました。

この地震による津波の心配はありません。

各地の震度は、震度2が東京23区と多摩東部、茨城県南部、栃木県南部、群馬県南部、埼玉県北部と南部、千葉県北西部、神奈川県東部でした。

このほか震度1の揺れを関東地方の広い範囲で観測しました。

気象庁の観測によりますと、震源地は東京23区で震源の深さは80キロ、

地震の規模を示すマグニチュードは4.2と推定されています。

私のコメント : 令和4年9月3日 午前11時55分ごろ、関東地方の広い範囲で震度2の揺れを観測する地震がありました。今後の余震活動についても、関係する自治体関係者からは、その注意が必要と思われます。