誰のためかわからない「国葬」費用はかさみ、昭恵夫人の “難色” も無視、政府の迷走は止まらず
8/27(土) 15:30  SmartFLASH 配信より

https://news.yahoo.co.jp/articles/acb2e153ecd112d86e87e1ff9fb9a285bed6b3d3

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 8月26日、政府は安倍晋三元首相の国葬費用を閣議決定。警備費を除き、2億4940万円だという。

【写真あり】結婚10年め、夫婦で仲睦まじく食事をする安倍晋三氏と昭恵夫人

「2020年、中曽根康弘元首相の『内閣・自民党合同葬』が、全体の費用約1億9000万円を、内閣と自民党で折半する形で実施されています。

 数千人の参列を見込んでいましたが、コロナ対策の必要性から最終的に政界関係者や近親者ら644人に規模を縮小、都内のホテルで営まれました。

 今回もこれくらいの規模感か、という声は多かったのですが、10倍近い参列者で、武道館で営まれるとなると、必要経費が膨らむ可能性が懸念されていました」(政治部記者)

 7月に銃撃事件で亡くなって以降、安倍晋三元首相の国葬については、さまざまな議論を呼んでいる。

「安倍元首相が亡くなって6日後、岸田首相が会見で国葬の実施を発表。安倍氏の死後も、保守層が離れていかないようにという目論見もあったと思います。

 当初から、安倍政権の功罪に焦点が置かれ、国葬について賛否の声があがっていましたが、自民党と旧統一教会との関係が連日報じられるようになると、事態は深刻化。毎日新聞と社会調査研究センターがおこなった世論調査では、内閣支持率は36%まで下落。国葬についても『反対』が20%も上回っているのです。

 26日の会見で、松野博一官房長官は『国民に対して喪に服することや政治的評価を求めるものではないことをしっかり説明していく』と語りましたが、やはり世論は気になるよう。実際、弔旗掲揚などの要請は見送っています」(同)

 そもそもこの「国葬」、旧統一教会問題が取りざたされるようになる前から、昭恵夫人は “難色” を示していたという。7月、永田町関係者は本誌記者にこう教えてくれている。

「死去の直後から、内閣や自民党幹部がすぐさま『安倍元首相を国葬に』と口にし始めましたが、その際に昭恵夫人の意志を確認していなかったようです。『妻である私に聞く前に勝手に国葬と言いだすなんて』という思いがあるのでしょう。実際に安倍家側からは国葬辞退の意向も出ているそうです」

 安倍家に詳しい政治ジャーナリスト・野上忠興氏も、こう語っていた。

「昭恵夫人一人が主導して辞退しようとしているわけではなく、国葬には “安倍家” 自体が難色を示しているのです。このままの形で実施されたとしても、式典で脚光を浴びるのが、安倍元首相と敵対していた岸田首相や、地元・山口でのライバルである林芳正外相になるのでは……という危惧があるんです。『そんな形で “非業の死” を利用されるくらいなら』ということですよ」

 費用はかさみ、昭恵夫人の意思は無視。強硬に開催の姿勢を見せるわりには、弔意表明の要請にも二の足を踏んでいる……そんなに “迷走” するなら、いったい誰のための国葬なのだろうかーー。

最終更新:8/27(土) 19:55 SmartFLASH

 

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四十九日に本音ポロリ? 加計問題で火中の栗拾った林外相が漏らした「安倍批判」の波紋
8/27(土) 13:42 日刊ゲンダイDIGITAL 配信より
https://news.yahoo.co.jp/articles/d57e7c36a0b923025f6b01bbf6c50e1f97675a48

日刊ゲンダイDIGITAL
岸田首相の名代でTICAD(アフリカ開発会議)に出席中の林外相(C)共同通信社

 銃撃事件で横死した安倍元首相をめぐり、因縁の仲である林外相の発言が永田町で物議を醸している。

【写真】岸田自民の旧統一教会「関係調査書」は子供だましミエミエ…記入用紙はA4ペラ1枚のみ

「安倍さんの四十九日だった25日、林さんは清和会(安倍派)の衛藤征士郎衆院議員が開いた朝食会に出席。その席で安倍政権を振り返り、〈モリカケ、桜を見る会、統一教会など、いろいろな問題を起こしてくれた〉〈特に文科相時代は加計問題が大変でした〉などと発言したというのです。〈四十九日なのにあんまりだ〉と、波紋を広げています」(自民党関係者)

 加計問題で文科省が大揺れだった2017年、林外相は門外漢だったにもかかわらず文科相に就任。当時、獣医学部新設をめぐり、「総理のご意向」と書かれた文書が省内から再調査で見つかるなど、文科省の信頼は地に落ちていた。事態収拾できなかった清和会の松野文科相の後任として、火中の栗を拾わされたのが宏池会(岸田派)の林外相だった。

 地元山口で対立する林外相を据えたのは、安倍元首相の「嫌がらせ」だったともいわれている。

「林家と安倍家の因縁は3代前までさかのぼる。安倍さんの地盤だった衆院山口4区内の下関市は、中選挙区時代から林家のお膝元。本家本元は林家といわれ、支援者も巻き込んで両家はバチバチです。土建屋からタクシー会社、散髪屋に至るまで林系と安倍系に分かれ、にらみ合っています。林さんはついホンネを漏らしてしまったんじゃないか」(地元政界関係者)

 林事務所に事実関係などを問い合わせると、朝食会への出席は認めたものの、「ご指摘のような趣旨の発言はしておりません」と否定した。

 総理の座を狙う林外相はかねて参院から鞍替えを狙ってきたが、そのたびに安倍元首相が邪魔だてしたともいわれる。昨年の衆院選でようやく実現したものの、小選挙区定数を「10増10減」する区割り改定案をめぐり、新たな火花を散らしていた。

「区割り変更後は、現4区の下関市と長門市が新3区へと編入される見通しです。下関が本拠地の林さんにとって、新3区は絶対に譲れない。新1区は高村正大前財務政務官。新2区を岸首相補佐官の息子、つまり安倍さんの甥が継ぐ。新3区は林さんで着地すれば一見丸く収まりますが、調整役は不在。間違いなく安倍一派は黙っていない」(前出の地元政界関係者)

 国葬に続き、地元では県民葬も予定されている。縄張り争いが激化しそうな気配だ。

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最終更新:8/27(土) 16:26 日刊ゲンダイDIGITAL