地上イージス配備断念巡る住民説明会 防衛省が謝罪も批判相次ぐ 秋田
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秋田テレビ
地上配備型ミサイル迎撃システム「イージス・アショア」の配備が計画されていた秋田市で23日、計画の撤回後 初めての住民説明会が開かれ、防衛省の関係者が謝罪し撤回に至った経緯を説明した。
イージスアショアを巡っては、防衛省が、秋田市にある陸上自衛隊新屋演習場への配備を進めていたが、2020年6月、技術的な問題を理由に計画を断念した。
23日夜、秋田市で開かれた説明会には住民など約100人が集まり、初めに東北防衛局の市川道夫局長が「地域の皆さまに多大な心配をかけた」と謝罪した。
出席者からは「住宅密集地の新屋がなぜ候補地となったのか」理由を求める質問が相次いだが、防衛省の担当者は「全土を効率的に守るには、秋田と山口の2カ所がもっとも適切だと考えた。調査中に計画が断念し、新屋地区が適地かどうかは結論が出ていない」という説明を繰り返した。
参加者からは「何のために来たか分からない」「秋田県民を馬鹿にされたと思う」と批判の声が相次いだ。
新屋勝平地区振興会の佐々木政志会長は「納得したとは言い難い。やっぱりまだ怒号が返ってくるというのは、納得していないことだと解釈している」と振り返った。
また、説明会では出席者から「今後同様の施設を絶対に配備しない」という確約を求められたが、担当者は「イージス・アショアの設置はしない」と答えるにとどめた。
一夜明けた24日、佐竹知事は「まあ後味は良くない。ただこれ以上求めても応じない。今後は新屋にああいう装備を置くということはあり得ない」と話し、今回の説明会で、防衛省は一連の問題に幕引きを図ったとする見解を示した。
防衛省は今回の説明会を「自治体と調整し開催した」として、今後 県内で説明会を行わないことを明言している。
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