皇后雅子さま、58歳に 愛子さま成年「思い出を思い起こし感慨」

配信より

 

皇后雅子さま、58歳に 愛子さま成年「思い出を思い起こし感慨」(毎日新聞) - Yahoo!ニュース

 

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58歳の誕生日を前に写真撮影に臨まれる皇后雅子さま=皇居・御所で2021年12月5日(宮内庁提供)

 

 皇后雅子さまは9日、58歳の誕生日を迎えられ、宮内庁を通じて文書で感想を公表した。

 

長女愛子さまが成年行事を終えたことへの安堵(あんど)の思いとともに、「さまざまな思い出が思い起こされて感慨深く思う」と母親としての心境をつづった。

 

昨年に続き、新型コロナウイルスに見舞われた1年を「大変心の痛む年」とし、苦難に直面する人たちに心を寄せた。

 

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皇后さまは文書の冒頭で愛子さまに言及。国民の祝福に感謝した上で「もう成年かと思うと、信じられないような気持ち」と記し、「経験を積み重ねながら一歩一歩成長し、成年皇族としての務めを無事に果たす」ことを願った。

 

国民に対しては「引き続き温かく見守っていただけたら有り難い」と思いをつづった。 

 

昨年同様、新型コロナウイルスで家族や友人を失った人の悲しみに思いを寄せるとともに、お見舞いの気持ちや医療従事者らへのねぎらいも記した。経済的・社会的苦境から働く女性や小中高生の自殺が増加していることに触れ「悲しく痛ましい出来事」とし、「皆でお互いを気遣い、支え合っていける社会となることを願う」と強調した。  

 

今年は東日本大震災発生10年に合わせ、天皇陛下と被災3県をオンラインで訪問。文書では「今もなお生活を再建できずにいる方や、心の傷を抱えた方々もおられることに心が痛む。今後とも被災地の方々に心を寄せていきたい」と記した。また、静岡県熱海市の豪雨災害による犠牲者に哀悼の意を示し、気候変動問題にも言及した。大学時代にエネルギー経済学を学び、外務省勤務時代に環境問題に携わったことなどに触れ「気候変動や地球環境の問題の大切さに日々思いを深くしている」とした。 

 

コロナ禍のなかで行われた東京オリンピック・パラリンピックの選手・関係者に敬意を表したほか、米大リーグの大谷翔平選手のMVP選出を「勇気と希望を与えた」と喜んだ。  

 

2004年に適応障害と診断された皇后さまは今も療養生活が続く。治療にあたる医師団は見解を公表し、従来と同様に「依然、快復の途上で体調には波がある」とした。

 

【井川加菜美、和田武士】

 

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