“決選投票”ほぼ確実…総裁選の行方は?

配信  Nippon News Network(NNN)  配信より

 

日本テレビが、自民党の党員・党友を対象に、独自に電話調査を行うなど、総裁選挙の最終盤の情勢を探ったところ、河野ワクチン担当相が1位となるものの、過半数は獲得できず、決選投票となるのがほぼ確実であることがわかりました。

その決選投票ですが、国会議員票は382票のまま、党員・党友票は、各都道府県に1票の47票となります。国会議員票の比重がぐっと高まる決選投票の行方、どうなるのでしょうか。

国会記者会館から山崎大輔記者の報告です。           

◇ ◇ ◇

1回目の投票は河野氏が1位となる見通しですが、決選投票となると、2位の岸田氏が逆転するとの見方が広がっています。なぜかといいますと、1回目の投票で高市氏に投票した議員の多くが、決選投票では岸田氏に投票するとみられているからです。

高市氏を支持する安倍前首相の側近議員も「最終的に岸田首相になると思って高市氏を支持している」と語っていて、高市陣営の国会議員票を岸田氏に一本化する、いわゆる2位3位連合で河野氏を逆転する戦略を描いています。岸田氏を支持する議員は「決選投票に持ち込めば、7割くらいで岸田氏が勝てると思う」と語っています。

――Q.そうすると、もう岸田氏でほぼ決まりという感じなのでしょうか?

いえ、そうとは言い切れません。世論に近い党員票では河野氏が圧勝しているだけに、党内からは「世論を国会議員がひっくり返してもいいのか」という声も上がるなど、迷っている議員も多く、まだわからない情勢です。

河野陣営のある議員によると、選挙基盤の弱い議員に電話で支持を訴えたところ、「選挙の顔が岸田氏でいいのか悩んでいる」と語ったということです。 また、各候補とも自民党の改革を掲げる中で、決選投票でまた派閥が前面に出ると世論の反発を招くという見方もあり、どこまで派閥の締め付けがいくのかも不透明な情勢です。

 

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