横浜市長選「20時当確」めぐる最終攻防 菅首相が全面支援の小此木陣営は大差に半ば諦めムード

配信

日刊ゲンダイDIGITAL

配信より

 

「次の首相」トップの石破元幹事長も応援演説(C)日刊ゲンダイ

 

 菅政権の命運を左右する横浜市長選の投開票が22日に迫った。

 

史上最多の8人が立候補する大混戦の中、菅首相(衆院神奈川2区)が全力支援する側近の小此木八郎前国家公安委員長が苦戦。

 

立憲民主党が推薦する元横浜市立大教授の山中竹春氏にリードを広げられている。

 

  菅首相に9.7退陣説…「緊急事態宣言」延長で解散できず“再選戦略”も吹き飛ぶ  

 

衆院選の前哨戦と位置付けられるお膝元での戦いで、菅はトドメを刺されるのか。  

 

IR(カジノを含む統合型リゾート施設)誘致の是非が争点の市長選は、反対派が乱立。

 

国家公安委員長としてカジノ管理委員会を所管してきた小此木氏は「IR取りやめ」に宗旨変えして立ち、立憲に担がれた山中氏も反対を掲げて出馬。

 

IRを推し進める現職の林文子市長との三つ巴だったが、林氏の脱落で小此木氏と山中氏の一騎打ちとなっている。

 

 「自民党は市議36人のうち30人、市内に地盤を持つすべての国会議員と県議が小此木氏を支援する総力体制で選挙戦に臨んでいますが、あらゆる情勢調査で劣勢で、投開票日が近づくにつれ、山中氏との差が開いています。

 

小此木氏は菅総理の地盤の港南区をはじめ、港北区、都筑区、金沢区でも大差をつけられ、リードしているのは神奈川区だけ。

 

小此木陣営は〈この流れじゃ20時当確だ〉と半ば諦めムードです」(自民党関係者) 

 

■自民は市内の全議員が駆けずり回る  諦めきれないのが、往生際の悪い菅首相だ。

 

「衆院議員菅義偉」の名で小此木氏支持を訴える手紙をバラまき。

 

懐刀の和泉洋人首相補佐官がゼネコン各社に「小此木さんをよろしく」と電話攻勢をかけていると報じられた。

 

菅首相の側近で、党市連会長の坂井学官房副長官(衆院神奈川5区)は地元にベタ張り。

 

連日、ビラ配りに精を出している。 

 

「県議も週後半の勉強会などをリスケし、市内で駆けずり回っています」(県政関係者)  

 

一方、勝利が目前とみられる山中陣営は一枚岩かというと、そうでもない。

 

共産党や社民党などに加え過去3回は林氏を支援した連合神奈川も支援に回っている。

 

 「衆院選に向けた野党共闘は連合の共産アレルギーで店ざらし状態なのに、市長選については勝ち馬に乗れと言わんばかり。機を見るに敏というか、調子がいいというか。もっとも、市会は自民系が過半数を占めるので、山中氏が勝っても市政運営は困難を極めるんじゃないか」(市政関係者)  

 

有権者310万人が下す審判はいかに。

【関連記事】

 
私のコメント :  令和3年8月21日、IR(カジノを含む統合型リゾート施設)誘致の是非が争点の市長選は、反対派が乱立。国家公安委員長としてカジノ管理委員会を所管してきた小此木氏は「IR取りやめ」に宗旨変えして立ち、立憲に担がれた山中氏も反対を掲げて出馬。自民党 横浜市連会長 坂井学官房副長官(衆院神奈川5区)からの対応も、この度の報道によると、注目されている。
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
横浜市長選、自民党市連は自主投票 小此木氏を推薦せず