30代以下が7割超 全国で新たに1万2342人の感染確認
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高層ビルが建ち並ぶ東京都心。中央奥は皇居=東京都港区で
新型コロナウイルスの感染者は31日、全国で新たに1万2342人が確認された。1万人を超えたのは3日連続で、過去最多も4日連続で更新した、
東京都で初めて4000人を超えて4058人の感染が確認されるなど、首都圏の4都県を含む10都府県で過去最多となった。
東京オリンピック開催中、都内を中心とした感染者急増の傾向がより鮮明となった。
都内では7月28日に3000人を突破し、29日には3865人にまで新規感染者が増え、30日も3000人台。
31日の感染者数は前週土曜(1128人)の3・5倍以上で、感染拡大が加速している。
都基準で集計した重症者は95人と第3波に見舞われた今年2月以来、約5カ月半ぶりに90人を超えた。
自宅療養者は初めて1万人を超えて1万392人。
年代別では30代以下が約71%と若い世代の感染が目立ち、ワクチン接種が進む65歳以上は約3%と感染が抑え込まれている。
検査の陽性率は30日時点で19・5%に上昇しており、市中感染の広まりが感染拡大の主な要因とみられている。
都医学総合研究所によると、都内の主要繁華街の滞留人口(午後0~12時)は、都内に4回目の緊急事態宣言が発令された後の7月18~24日には宣言前から約16%減少した。
しかし、インドで確認された感染力が強い変異株「デルタ株」の影響もあり、感染拡大のスピードが人の流れの減少による効果を上回っている。
最多を更新した10都府県は新潟、群馬、栃木、埼玉、東京、千葉、神奈川、静岡、京都、沖縄。
首都圏4都県だけで7000人を上回った。
まん延防止等重点措置から緊急事態宣言に切り替わる神奈川は1580人で、最多を更新するのは4日連続。
埼玉県は初めて1000人を上回る1036人。大阪府は1040人で、5月8日以来の1000人超となった。
【古関俊樹、内橋寿明】
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